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オクテギョンからの電話 ページ2

「ニックンに何かあったんですか」

そう聞いて
鼓動が早くなるのを感じてた、


「いや、何かあったって言うか・・どこから
話せばいいのかな・・。まず一番問題なのが
クンはそこには来ません」


ニックンはここには来ない。

すぐにはその言葉の意味を
考えることが出来なかった。



「・・で、その理由なんだけど
今、あいつは雲の上にいて・・」


「え・・雲の上って・・」


「あ、雲の上って言うのは、あいつは今
飛行機に乗ってて、その飛行機が香港航空って
航空会社なんだけど・・機内Wi-Fiがないらしいんです。
あ、他の路線は知らないけど、今クンが乗ってる
バンコク便にはないって事ね?
とにかくそれであいつは、今電話が使えない状況にいて・・
あ、行き先はバンコクなんだけど」


バンコク・・?


「詳しいことは後で本人から聞いて下さい。
てか、携帯の電源切ってました?」


「え?・・いいえ」


「あいつは、多分何度かAさんに電話もしてるし
メッセージも送ってるみたいで
連絡が付かないからって、さっき飛行機に乗る直前に
俺に電話して来たんです。
あなたのこと心配してて・・今、香港にいるですよね?」

「あ、はい」

「あぁ・・それで、今、俺がこうして電話してるんです。
意味、わかりますか?」


「・・わかります。
ニックンは今バンコクに向かってて、
今夜、ここには来ないって・・ことですよね」


言ってて、信じられなくて
全身の力が抜けていく。


「そうです」


ニックンは来ない。


「あの・・ごめんなさい。
バンコクは仕事ですか?」


「そう。
あいつの次の映画の監督と会うんです。
それで急遽行くことになったみたいです」


「わかりました・・ありがとうございます
知らせてくれて」


「あと2時間もしたら
クンから連絡くると思うんで・・
大丈夫ですよね?」


「・・はい」


「じゃあ、俺はこれで」


通話を終えて
暫くはぼんやりした。

全然・・大丈夫なんかじゃなかった。


携帯の履歴を確認すると
ニックンからの着信やメッセージは
確かにあって
どうしてそれに気付かなかったのかさえ
わからない。

だけど
そんなことも
もうどうでもいいことだった。

電話が繋がってたとしても
どうせ結果は変わらないんだし。


今わかってることは
ニックンは今夜ここには来なくて
私達は会えないってこと。


しかも、信じられないことに

ここは香港で
私はひとりぼっちだってこと。
 

ニックンの謝罪→←香港・・雨



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胡麻油(プロフ) - vol.624まで読みたいです♡笑 (4月14日 21時) (レス) @page44 id: 5d4609bdae (このIDを非表示/違反報告)
凛生(プロフ) - 麻樹子さん» ありがとうございます(°▽°)覚えていて下さってまた読みに来て頂き感謝の気持ちでいっぱいです。この先もドキドキして貰えたらいいな(^-^) (3月1日 17時) (レス) @page12 id: 604374d13e (このIDを非表示/違反報告)
麻樹子(プロフ) - 凛生さん、お久しぶりです。長い間ずっと待ってました。今は2PMのお話が更新されなくなりとても淋しい気持ちでした。またドキドキするお話を拝見する事ができてすごく すごく楽しみです。ありがとうございます。 (2月28日 20時) (レス) @page10 id: 844b947a69 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:凛生 | 作成日時:2024年2月16日 20時

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