香港・・雨 ページ1
仁川空港。
搭乗までの時間をゲート付近の
カフェスタンドで過ごす私。
また、こんな風にニックンとの時間の為に
無鉄砲に行動してるせいで
仕事に支障をきたしちゃうこと・・
明日の予定だった社内ミーティングを
明後日に変更して貰う為に
それに関係する人達に
お詫びのメールを打ってた。
その最中に
ニックンからメッセージが届いた。
"今どこ？"
"ゲートの近くでコーヒー飲んでる
もう香港に着いたの？"
"さっき着いて迎えの車を待ってる
こっちに着いたらすぐ連絡して
気を付けて来てね"
自然と綻ぶ頬。
香港でニックンと過ごす時間が待ち遠しい。
ニックンは仕事の為に
今朝早い便でひと足先に香港入りしてて
会えるのは夜遅くの予定だ。
アイスコーヒーを飲んで
メールを打ち終えると
搭乗手続き開始のアナウンスが聞こえて
私は機上の人となった。
この後、何が起きるかも知らずに
馬鹿みたいに、心を躍らせていた。
それから5時間後。
私は香港のホテルの客室にいた。
その日香港はあいにくの雨。
せっかくニックンが
夜景のよく見えるホテルを選んで
手配してくれたのに
高級ホテルのベッドサイドの
大きな窓から見える贅沢で美しいはずの夜景は
摩天楼も港を行き交う船も明かりも
全てが白く霞んでいた。
ニックンは仕事が終わり次第
ここに来ることになってて
・・時計を見るとその時間まで
あと2.3時間はありそうだった。
天気が良ければ1人ででも
香港の夜市を歩いてみたかったけど
激しく降る雨に
外に出る気にはなれない。
キングサイズのベッド横たわると
今朝早起きしたせいか
私は穏やかな睡魔に襲われた。
-------
どれくらい眠ってたのかな
電話の音で目が覚めた。
ニックン？
そう思ったけど・・違った。
横たわったまま天井を見上げ
非通知からのその電話に出る。
「もしもし」
「あ、Aさんですか？」
電話の向こうから聞こえて来たのは
聞き慣れない声だった。
「・・はい、Aですけど
どなたですか？」
「あ、俺はテギョンです、オクテギョン。
クンに頼まれて電話しました」
非通知でかかってきた電話の主は
オクテギョン氏だった。
だけど
オクテギョン氏がニックンに頼まれて
私に電話？
それで考えられそうなことに
いい予感はひとつもなくて、
私は動悸を感じて体を起こした。
「ニックンに何かあったんですか」
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胡麻油(プロフ) - vol.624まで読みたいです♡笑 (4月14日 21時) (
レス) @page44 id: 5d4609bdae (このIDを非表示/違反報告)
凛生(プロフ) - 麻樹子さん» ありがとうございます(°▽°)覚えていて下さってまた読みに来て頂き感謝の気持ちでいっぱいです。この先もドキドキして貰えたらいいな(^-^) (3月1日 17時) (レス) @page12 id: 604374d13e (このIDを非表示/違反報告)
麻樹子(プロフ) - 凛生さん、お久しぶりです。長い間ずっと待ってました。今は2PMのお話が更新されなくなりとても淋しい気持ちでした。またドキドキするお話を拝見する事ができてすごく すごく楽しみです。ありがとうございます。 (2月28日 20時) (レス) @page10 id: 844b947a69 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：凛生
| 作成日時：2024年2月16日 20時
