鉢合わせヨンジェ ページ6
真っ白なギブス姿のヨンジェ。
「Aさん、
ちょうど良かった。一緒に行こう」
「ぉ、おはよう・・ヨンジェ」
結局・・エレベーターに乗って
階下に降りるまで
私は・・ヨンジェに
ニックンが待ってることを
言い出せずにいた。
頭の中は完全にキャパオーバー。
「今日いつもより気合い入ってない？」
エレベーターの中で
私を凝視して
ヨンジェがそう言って
私はエレベーターの中の鏡に映る
自分の姿を見た。
「そう・・？
そんなことないと思うけど？」
いや・・実際
ヨンジェの言う通り。
私はいつも以上に・・頑張ってた。
すぐに1階に着いたエレベーター。
「遅刻しそうだね、タクシー使う？」
そう言って携帯で
配車サービスを
調べ始めたヨンジェと一緒に
エントランスを出ると
すぐに車の中のニックンと
目が合って
そこでやっと
足を止めた私は
意を決して
ヨンジェの腕を取った。
「ごめんヨンジェ・・っ
・・彼が・・待ってる」
「彼って？」
私に腕を掴まれたヨンジェは
すぐには状況が飲み込めない。
だけど・・辺りを見回し
ニックンに気が付くと
もう一度
私に視線を投げかけた。
「マジで？」
「ごめんっ・・
詳しい話しは後でするから」
ただそう言って
ヨンジェを置き去りにしたまま
ニックンの車に向かう私の後ろ姿を
きっと・・ヨンジェは
そこに突っ立ったまま
唖然とした顔して見てる。
その顔、簡単に想像できるよ。
気まずい気持ちを隠して
ニックンの助手席に収まり
ヨンジェの方を見ると
ヨンジェはやっぱり
私を見てた。
「待たせてごめんね
すごく待ったよね」
動悸がしてる私に
「・・誰？」
ニックンの声。
当たり前だけど
ニックンにもヨンジェが見えてる。
「同じ会社の後輩で
・・隣に住んでる子だよ」
簡単にそう言った私の方に
手を伸ばしながら
「・・彼も呼んだら？」
私の為のシートベルトを
伸ばすニックン。
「・・え？」
「骨折してるみたいだし
それに・・もう俺の事わかってると思うよ」
ヨンジェをここに・・？
「でもね・・ニックン 」
ニックンは
芸能人なのに
それ・・まずくない？
しかもヨンジェは・・
ナヨンとも繋がってるんだよ
躊躇する私をよそに
助手席側のパワーウィンドウを
下げるニックン。
「呼んで？」
久しぶりの読めない・・顔。
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凛生(プロフ) - m00nbowさん» こちらこそコメントまで頂いて感謝の気持ちでいっぱいです( ཀ▽ཫ )これからもキュンキュンして頂けるようなお話を描けるようにリハビリのつもりで書き進めたいと思います(๑˃̵ᴗ˂̵)感謝 (2月16日 20時) (
レス) id: 604374d13e (このIDを非表示/違反報告)
凛生(プロフ) - m00nbowさん» うわぁ．ありがとうございます。過去作も含めずっと楽しんで頂けていて嬉しい限りです。コメントありがとうございます。このお話も楽しんで頂けるといいなぁ( ´ ▽ ` ) (2月16日 20時) (レス) id: 604374d13e (このIDを非表示/違反報告)
m00nbow(プロフ) - 全く色褪せていません。当時たくさんキュンキュンさせてもらったなとか、更新をいつも心待ちにしてたなとか、そんな気持ちを思い出します。凛生さんが描く物語がまた動き出したこと、嬉しく感謝の気持ちでいっぱいです。 (2月16日 1時) (レス) id: 8bb8d2e60b (このIDを非表示/違反報告)
m00nbow(プロフ) - 凛生さん！再開されていたのですね。久しぶりにこのサイトを開いて、数時間前にこの物語が更新されていたのですごく驚いたと同時にとても嬉しいです。2012年からの読者ですが、凛生さんの紡ぐ言葉、作り出される情景、世界観、過去の作品を今読んでも (2月16日 1時) (レス) id: 8bb8d2e60b (このIDを非表示/違反報告)
凛生(プロフ) - はるさん» お帰りなさいなんて言っていただけて、とっても嬉しいです😊ゆっくり書き進めますね (1月12日 19時) (レス) id: 604374d13e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：凛生
| 作成日時：2024年1月10日 20時
