第9話 ページ9
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高校2年生4月
「将来やりたいこととかないのか？」
『今のところ、ないです。』
「なんだよ〜もっと夢を見ろ夢を。」
この時はまだ、先生は夢を見ろ、と言っていた。
それなのに
7月になると、その表情が一変
「もう時間がないんだぞ、現実見ろ。」
やりたくないことはたくさん。
でもやりたいことは見つからない。
そんな中行われた三者面談
「親としては進学して、安定した職業に就いてもらいたいですけど」
私のことなんて何も知らないくせに
お母さんはそんなことを言う
「学力的にも十分大学進学は狙っていけますし、僕も頑張ってみていいと思います。」
こうして半ば強制的に決められた私の人生
だけど、何か言い返す勇気が私にはなくて。
やりたいことがない私が、そもそも言い返す権利なんてないと思ってた。
先生は私のためじゃなくて
お母さんのために、私を追い込む。
もっとやれ、お前ならできる、と。
そんな言葉に、無意識に心が疲れて
職員室に近づくのさえも怖くなった。
「どうしたの、もっと食べな？」
『お腹空かない。』
どんな理由であれ、職員室に行った後は食べ物が喉を通らなかった。
きっと誰かに、手を差し伸べて欲しかった。
助けを求めていたけど
心の中の声は、誰にも届かなかった。
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朝来(プロフ) - コジコジさん» コメントありがとうございます(*^^*)こんな作品でしたが楽しんでいただけて嬉しいです(T_T)次回作もよろしくお願いします！ (2021年3月23日 9時) (
レス) id: c0fbdcfbcb (このIDを非表示/違反報告)
コジコジ(プロフ) - 完走おめでとうございます！！！お疲れ様でした！楽しみに読ませていただきました！次回作も楽しみにしています！ (2021年3月23日 6時) (レス) id: 98f9dd7943 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：朝来 | 作成日時：2021年2月16日 20時
