changmin～２～ (ページ14)

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それからオッパたちは
衣装チェンジやヘアメイクを
してもらい、タイトル曲の
収録に向けて準備を整える。

控え室の隅のソファに座って
その様子をひたすら眺める私。

邪魔にならないように準備の間は
どこか行っておこうと思ってたのに
チャンミンオッパは
「こういう準備とかもあんまり
見たことないだろうから、見といたら？」
そう言って部屋の隅のソファを指差した。

準備って、ほとんどしてもらうだけなのに
なにを見たら為になるんだろう…

そんな風に思ってた私は
オッパたちを観察しながら
自分の考えが間違ってたことに気付く。

メイク『今日は皮膚の調子が
良くないですねー！お疲れですか？』

ユノ『分かりますか？笑
昨日日本から帰ってきて、
それからもちょっと仕事があって、
あんまり寝れてないんですよー』

メイク『今日はそんなに長くないだろうから
早く帰ってゆっくり寝れると良いですね！
じゃあユノさんには特別にこの間
やっとゲットできたお高いクリーム
使ってさしあげちゃいますよー！笑』

CM『ヌナ、僕も寝不足ですよー！』

メイク『チャンミンさんは若いから
まだまだ大丈夫ですよー！
このクリーム使うには早いですね！笑』

ユノ『ヌナ、それって僕は老けてる
って言いたいんですか？笑』

そう言って笑い合っている
オッパやスタッフさんたち。

オッパたちは衣装さんやメイクさん、
たくさんいるスタッフに囲まれながらも
世間話をしたりして、２人の周りにいる
スタッフさんたちはみんな笑顔だった。

これが東方神起がファンだけでなく
一緒に仕事する人たちからも好かれる
理由の1つなんだろうな、って感じた。

デビューしてもう長いのに
傲ることもなくいつも謙虚で、
周りへの気遣いを忘れない
そういう姿勢がこの世界に居続けると
どうしても忘れてしまいそうになるだろうけど
オッパたちはそれを忘れず
いつも一生懸命だった。

だから私も彼らが好きだ。
ずっと応援していたいと思える。

私もそんなアーティストになれるかな…
いや、なろう。なるんだ。

そんなことを考えていたら、
いつのまにか準備は終わっていて

CM「A、
もうステージ行くけど、大丈夫？笑
見に来るって言ってたよね？」

そうオッパに声をかけられていた。

A「あ、はい！行きます！
行かせてください！！」

CM「なにそれ(笑)
じゃあ行こう！隅っこで見てたらいいし！」

そう言ってタイトル曲の収録に向かった。