changmin (ページ26)

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スタッフさんが
私を２人の前に立たせて
再度私を紹介してくれた。

スタッフ『こちらが練習生のAだ。
まだ練習生にもなって３ヶ月なのに
こんな大役だから緊張してると思うし
優しくしてやってくれよ(笑)』

するとにこやかに１歩前に出て
私に手を差し出して

ユノ『今日はよろしくね、ユノです。
レコーディング、急な話でごめんね(笑)』

と、ユノが！私に！微笑みながら！！
握手まで！！！
卒倒しそうになりながら、
ちらっと横を見ると難しそうな顔をした
もう一人のイケメン。

その私の視線に気付いたのか、
ユノはその難しい顔のイケメンに
声をかけるけど、彼は聞いてなかったようで
え？なんですか？なんて言ってる。

ユノ『だーかーらー、Aちゃんの
オーディションを見てて、声が素敵だったから
チャンミナがこの曲を一緒に歌いたいって、
無理ゆうことになったんだよね！って！！』

へ？？
オーディション？？
３か月前の？？
あの時って、部屋には私たちしか
いなかったはずだし、
録画とかもしてなかったはず…

そんなことを考えていると
ユノさんが改めて、急で大変だったでしょ、
とか、チャンミンがごめんねー！って
声をかけてくれて、しどろもどろに
なりながらも韓国語で気持ちを伝えた。

当たり前だけど、
ユノさんは韓国語を話してて
日本語のときのようなたどたどしさはなく
少し早口で聞き取れないところも
あったりして、気が抜けなかった。

すると突然、聞き慣れた言語で
優しい笑顔と共に大好きな声が聞こえた。

ＣＭ「挨拶が遅くなりましたね。
チャンミンです。
今日はよろしくお願いします。
リラックスしてくださいね。」

チャンミンオッパだー(T_T)

ずっと大好きだったアーティストが、
今目の前で自分に向かって挨拶して
くれているという現実と、
きっと私を気遣って日本語で
声をかけてくれたのであろうその優しさに
喜びと安心感から、自分でも
表情が明るくなったことに気づいた。

それからはユノさんも日本語で
話してくれるようになって、
さっきよりもうんと話しやすくなり
他愛もない会話で盛り上がった。

少し話していると、スタッフさんが
レコーディングの再開を告げた。
２人は一瞬でプロの顔になり、
レコーディング作業へと戻っていった。

部屋の隅っこに立って、
彼らが歌っている姿を見ていると
ファンとして嬉しい気持ち以上に
後輩としてこんなに勉強になる体験が
できることに感動してる自分がいた。