changmin (ページ14)

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(゜.゜)

まさにこんな顔だっただろう。
だって目の前の看板には、
ずっと憧れていたあの、
SMエンターテイメント
の文字が書いてあったのだから。

A「え、え、えす、
ＳＭなの！？今日受けるオーディション！？」

一部始終私の反応を黙って見ていたラヒは
それが想像以上だったのか、
お腹を抱えて爆笑している。

ラヒ「ごめんね、黙ってて(笑)
でも言ったらA来れないでしょ？笑」

ひーひー言いながら、ラヒは
最初から知っていたようで
ごめんね、って言ってくれた。

別にラヒが謝ることじゃないけど…
それにしても心の準備し直しだよー(T_T)

ラヒパパ『盛り上がってるようだけど、
そろそろ降りて行ってもいいかい？笑』

ラヒ『うん！早く行こうー！
Aも、事務所入るまでもなかなか
大変だと思うから、気合いいれて！！笑』

そっか！それでこんなに出待ちが！
誰が中に居るんだろう？

ってそんなファン目線じゃだめだ！！
これから私はここの所属アーティストに
なろうとしてるんだから！！

ラヒパパ『よし、行くぞ！』

私は深呼吸して、ラヒのお父さんと
ラヒに続いて車を降り、
事務所の入口まで早足で歩いた。

『なにあの人たち？』
『関係者とかかな？
オッパたちに会えるとか羨ましい』
『ギター持ってる子、かわいいけど
ＳＭにあんな子いたっけ？』

たった10秒弱だったけど、
周りからはいろんな声が聞こえた。

とりあえず罵られなくて良かったー(T_T)
一瞬可愛いって聞こえた気がしたけど？笑
そんなわけないか(笑)

そうして無事事務所の中に入ると、
そこには夢にまで見た世界が広がっていた。

事務所所属のアーティストのポスターが
きれいに飾られていて、
たくさんの練習室や会議室もある。

ファンにとっては彼らの原点であり、
生活の中心でもあるこの場所に入れたことだけで
天にも昇る想いだ。

て、いやいやいやいや。
今日はそれではダメなんだってば！！
気をしっかり保て！！A！！

社員『こちらへどうぞ』

私たちを案内してくれた社員さんは、
ある部屋に私たちを通してくれた。