changmin (ページ13)

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～オーディション当日～

一応、歌で勝負！とはいえ、
お世辞にも綺麗とはいえない容姿であることは
嫌というほど分かってるのだから、
悪あがきくらいしておこうと
あらかじめラヒと買いに行った
ワンピースに、ヒールを履いて
ロングの髪はすこし巻いた。
メイクもいつもより少し濃いめにして
イメージは大好きなテヨンちゃんで(笑)

それだけ気合いを入れても、
やっぱり緊張はするもので、

A「やばい。緊張する。
声裏返らないかな。歌詞忘れないかな。
ギターの弦切れたら笑い者だよね。
てか、お父さんに申し訳ないよ。」

なんて、知らない間にブツブツ早口で
頼りない言葉を吐いていたらしい私に

ラヒ「大丈夫だってw
そんな大勢の前で歌うわけでもないし、
Aならできるよ♪ヽ(´▽｀)/
落ちたってそんなことじゃ
パパも困らないから(笑)
今日来るのだって旧友に
会いたいだけだと思うよ(笑)」

と、いつものペースでのほほんと
ラヒが声をかけてくれた。

A「そっかあ。そうだよね！
トンなんて５万人も前にして歌えるんだし
いくらちっぽけな私だって、
トンの１万分の１くらいは勇気あるよ！
きっと！大丈夫！！

そういえば、ラヒのお父さんの
知り合いの事務所ってどこなの？？
名前聞いても分かんないだろうけど、
調べたりしてきた方がよかったかな？？」

ラヒ「でたよ！wここでもトン(笑)
そうだね！あなたなら大丈夫！笑

ん？まあ着いてみれば社名くらい
分かるだろうし、別に調べなくても
いいんじゃないかな？笑」

やけにニヤニヤするラヒが気になるけど、
今はそんなことより、
オーディションに集中しなくちゃ。
事務所なんてどこでもいい！
歌わせてもらえるなら！うし！
頑張ろう！！！

ラヒパパ『あー。
タイミングが悪かったかもなあ
今日も出待ちでいっぱいだ。
A、ラヒ！着いたんだけど、
車を降りたら何も喋らずに
私の後ろをついてきてくれ。』

出待ちがいっぱい？
有名な事務所なのかな！？

そう思い、窓の外を見ると、
そこには写真で何度も見たことのある
あの事務所の社屋がそびえ立っていた。