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5階。
もう望みはここに託された。
藁にもすがる思いで1店舗ずつ回るが、願いは虚しく名札を見ることもなければ店員が知っていることもない。
ダメかもしれないと絶望しかけながら、主に海外からの輸入品を扱う店に入った。
品出しをしている男の店員の名札を不自然な程に覗き込み、落胆しては他の店員を探す。
いない。
いないいない。
星野、佐竹、原田、守上、
なぜ、なぜ居ない。
本当に引っ越したのか。
もうこの地にいないのか。
今更自分のしたことが恐ろしくなって逃げたなんて許さない。
あいつは、ここにいなければならない。
柊家からの制裁を受けなければ、生きる資格などない。
｢すみません｣
｢あらーどうしはったんお嬢さん、なんか探してるん？｣
｢氷室という男の人はここで働いていませんか｣
何か、何か。
ちょっとでいい。砂粒ほどでいい。
目の前の陽気そうなおばさんに全てを懸ける。
お願いだ。
頼むから。
あたしの生き甲斐を…目的を…
｢あらっ、あなた知らんの！？｣
自分でも思ったより大きな声が出たのかすぐさま口を抑えた。
そして、しっかりあたしの目を見て躊躇いもなく言った。
｢3階のLeOで働いてたんやけどね、亡くなったんよ｣
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カジャ(プロフ) - ももせ/さん» 初めまして、とても嬉しい言葉ばかりで感激です。重めの話ばかりで恐縮ですが、そう言って頂けると書いてきて良かったなと思います。こんな話でよければどうぞお楽しみください (2021年12月18日 22時) (
レス) id: c91b141c55 (このIDを非表示/違反報告)
ももせ/(プロフ) - はじめまして。いつも楽しく作品を拝見させていただいております。過去作品もどれもとても好きなのですが今作品はまた少し違った雰囲気でとても面白く読んでおります。毎日少しずつでも更新されるのが本当に楽しみです。どうかご無理のない範囲で、引き続き応援してます (2021年12月17日 2時) (レス) @page12 id: 13d7ddc5f9 (このIDを非表示/違反報告)
カジャ(プロフ) - りりぱんださん» 前作に続きコメントありがとうございます。直接言葉を頂けるのが何よりの励みです、お楽しみいただければ幸いです (2021年12月16日 17時) (レス) id: c91b141c55 (このIDを非表示/違反報告)
りりぱんだ(プロフ) - 更新いつも楽しみにしてます！無理せず作者様のペースで更新してください！楽しみに読み続けます◎ (2021年12月10日 0時) (レス) @page5 id: e017cd0bab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：カジャ
| 作成日時：2021年12月8日 17時
