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辛いはずなのに、小瀧がずっと隣にいる。
なんなら自分の家にも帰らずあたしの家に住み着くようになった。
自分の家から少しずつ私物を移してきては、さも当たり前のようにここで生活し始めている。
それほど小瀧が心を開いてくれた証拠でもあり、あたしはあたしで兄がいないと知った大阪で1人でいるのは辛い。
きっとこういうのを、共依存と言うのだろう。
あれから色んな場所を探し回り、時には県を跨いだけれど、藤井は見つからない。
確実な情報があるまでは諦めなど一切ないが、もうどこを探せばいいのか分からなくなっていた。
藤井と小瀧の歴史を辿るように全ての場所に行った。
走るバイクがあれば運転手の顔を凝視し、道端にバイクの跡があればひたすらそれを追いかけたりもした。
残ったのは藤井の父親がいると言われている所だけ。
小瀧の話の中に｢二度と入れない｣という条件があったため、可能性は低いと後回しにしていたがもうそこに頼るしかなくなった。
｢ねぇ、明日行く？｣
金曜日だった。
翌日は土曜で学校もない。
ヤのつく職業の人は、土日も稼働しているもんなのだろうか。
『…おう、そやな』
小瀧は一見すると別に普段と変わらないように見える。
学校に行ってもそれとなく恐れられるしビビられる。
藤井がいなくなったダメージなど微塵も感じないかのように。
でも…明らかに覇気が無くなった。
纏うオーラに気迫が無くなり、気だるげに思える。
あたしと同じ。
ここで生きてく目的がない。
モチベーションなんてそんな軽いもんじゃない。
だから、何としてでも。
藤井は小瀧の隣に居なければならないのだ。
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カジャ(プロフ) - ももせ/さん» 初めまして、とても嬉しい言葉ばかりで感激です。重めの話ばかりで恐縮ですが、そう言って頂けると書いてきて良かったなと思います。こんな話でよければどうぞお楽しみください (2021年12月18日 22時) (
レス) id: c91b141c55 (このIDを非表示/違反報告)
ももせ/(プロフ) - はじめまして。いつも楽しく作品を拝見させていただいております。過去作品もどれもとても好きなのですが今作品はまた少し違った雰囲気でとても面白く読んでおります。毎日少しずつでも更新されるのが本当に楽しみです。どうかご無理のない範囲で、引き続き応援してます (2021年12月17日 2時) (レス) @page12 id: 13d7ddc5f9 (このIDを非表示/違反報告)
カジャ(プロフ) - りりぱんださん» 前作に続きコメントありがとうございます。直接言葉を頂けるのが何よりの励みです、お楽しみいただければ幸いです (2021年12月16日 17時) (レス) id: c91b141c55 (このIDを非表示/違反報告)
りりぱんだ(プロフ) - 更新いつも楽しみにしてます！無理せず作者様のペースで更新してください！楽しみに読み続けます◎ (2021年12月10日 0時) (レス) @page5 id: e017cd0bab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：カジャ
| 作成日時：2021年12月8日 17時
