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卒業する頃にはもう全然見やんくなった。
でもな、住所聞いててん。
出会いたての時にしんどかったらおいでよって教えてくれた。
だから卒業式の日、流星と2人で卒業したって言いに行こうと思ってスーツのまま行った。
でも何回ピンポン押しても出やん。
外から呼んでも返事ないし、申し訳ないけど庭から覗いてみよってなって。
カーテン引いてあってなんも見えんかったけど、窓触ったら空いてた。
普通に不法侵入してもうたんやけどびっくりしてん。
家の中めちゃくちゃ荒れてたから。
片付けできん人に見えんから、強盗でも入ったんか思て慌てて探し回った。
そしたら…奥の方探してた流星が聞いたことない掠れた声で俺を呼んで、目の前を指さした。
目瞑っててん。
寝てるんかなって思うぐらい綺麗に。
トイレのドアノブにロープ引っかけて、それが首に巻かれてなかったら多分俺普通に揺すってたと思う。
悲しいとか、しんどいとか、あんまり感情出てこんくてただ淡々と警察に電話して。
警察が着くまで俺らは部屋見てたけど、あの人に似つかわしくない言葉が書かれたノートの切れ端がいっぱいあったわ。
いきたくない
ころしてやる
ひむろなんかきえればいい
そのひむろって奴が兄ちゃんを追い込んだって分かって、切れ端一つだけ持って帰った。
警察も捜査してあいつのせいって結果が出ても、なんやらかんやらややこしいこと言うて何もしよらんかった。
だから、流星が言うた。
俺の親父のとこに行こうって。
警察とか裁判所の代わりに。
まだガキで頭も行動力も足りん俺らの代わりに、俺を捨てた親父を利用するって。
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カジャ(プロフ) - ももせ/さん» 初めまして、とても嬉しい言葉ばかりで感激です。重めの話ばかりで恐縮ですが、そう言って頂けると書いてきて良かったなと思います。こんな話でよければどうぞお楽しみください (2021年12月18日 22時) (
レス) id: c91b141c55 (このIDを非表示/違反報告)
ももせ/(プロフ) - はじめまして。いつも楽しく作品を拝見させていただいております。過去作品もどれもとても好きなのですが今作品はまた少し違った雰囲気でとても面白く読んでおります。毎日少しずつでも更新されるのが本当に楽しみです。どうかご無理のない範囲で、引き続き応援してます (2021年12月17日 2時) (レス) @page12 id: 13d7ddc5f9 (このIDを非表示/違反報告)
カジャ(プロフ) - りりぱんださん» 前作に続きコメントありがとうございます。直接言葉を頂けるのが何よりの励みです、お楽しみいただければ幸いです (2021年12月16日 17時) (レス) id: c91b141c55 (このIDを非表示/違反報告)
りりぱんだ(プロフ) - 更新いつも楽しみにしてます！無理せず作者様のペースで更新してください！楽しみに読み続けます◎ (2021年12月10日 0時) (レス) @page5 id: e017cd0bab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：カジャ
| 作成日時：2021年12月8日 17時
