41-機嫌直しに* ページ43
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「……Aちゃん、ごめんって。けど俺の気持ちも分かって?
俺のいない間にAが怪我したら気が気じゃねえよ」
「やだ。私の事信用してないじゃん」
「信用とかじゃねえの。心配してんの」
「親でもそんなに過保護じゃないよ」
「親じゃねえもん。旦那だし」
ダブルベッドで横たわりながら、いじけて丸まった私の布団ごとぽんぽんとあやすように玲王が叩く。
ちらりと布団から目だけ覗き出せば、肘をついて私を見下ろす玲王と目が合った。嬉しそうに目が細められる。
「式の準備もそうだけど、無駄遣いしちゃだめ」
「してねえけど」
「式で2回もお色直しで衣装変えるし、会場もコストかかってるし…。
最近はブランドから新作出たらすぐ買って帰ってくるし、今日もまたケーキ買ってきたし」
「アンテノール好きだろ?」
「…好きだけど! ダイエット中って言ってるじゃん」
「可愛いなあーもう。怒んねえで」
真剣に怒ってるのに。玲王は私が何に対して怒ってるのか分からないみたいだ。
布団まるまるぎゅっと抱きしめられて息苦しさと暑さに思わず身を捩って顔を出した。
それを見計らったように玲王にするりと顎を取られてキスされた。
何度も啄むようにキスされて固い唇をゆるめれば すかさずぬるりと舌をねじ込まれて弄ばれる。
次第に体勢が変わって、気付けば覆いかぶさるように玲王が私の上に馬乗りしていて。
糸を引いた唇から距離を置いた時見えた玲王は もう獣の顔をしていた。
「っやだ、今日はきもちよく なりたくない」
「何で? 甘やかしてぇんだけど。…それにダイエット、しなきゃな?」
「ぅあ、やぁっれお!」
言ってる間にいつのまにか髪を後ろでお団子に結んだ彼が べろんと服を捲って私の胸元にしゃぶりつく。
舌先で陥没した所をなじられ、ぴりぴり下腹部が疼く。
「っそれ……やめ、てぇ…んぅ」
「ん、それって…?」
「はーっ、は、ち…くびぃっ、いじめるっのぉ…!」
「んー。掘り起こすの 楽しいからむり」
ちゅぽん、と小気味良い音と共に離れた唇の先には 真赤に熟れ上がった自身の突起がぴんと主張している。
片方にまた唇を押し付けて 空いた指先で発掘された先端を摘まんで転がされる。
あれだけコンプレックスだった私の体含め、彼は全身私を愛してくれている。
ただその供給が多すぎて私はただの一度も返せていない。
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おそらまめ(プロフ) - 砂時計さん» 砂時計様。よくわかってらっしゃる…。完璧な男が好きな女性を囲う為に色んな手を使って縋りつく姿をどうしても書きたくて(笑)夢主はきっと彼の思惑なんて一生気づかないまま捕まってるんです。それがいい。 (2023年5月6日 11時) (レス) id: 77433e9bba (このIDを非表示/違反報告)
砂時計(プロフ) - コメント失礼致します。我慢できず…言葉を綴らせてください。 甘やかして、それでも駄目なら、と縋り着く執着御曹司が素晴らしすぎてしんどいです。夢主ちゃんもがっつり捕まってて、玲王の策略なのかなと妄想すると更にエモい。これからも応援しております😭♡ (2023年5月4日 11時) (レス) id: 9f48da2d13 (このIDを非表示/違反報告)
おそらまめ(プロフ) - ぺイさん» ペイ様、コメントありがとうございます!楽しんで頂けてるようで嬉しいです。沢山食べて味わってくださいね!次の更新をお待ちください。 (2023年5月3日 23時) (レス) id: 77433e9bba (このIDを非表示/違反報告)
ぺイ - う、うあ〜!おいしすぎぃー!本当にありがとうござますっ!これからも追います! (2023年5月2日 18時) (レス) @page40 id: 470dc29d1f (このIDを非表示/違反報告)
おそらまめ(プロフ) - おにぎりさん» おにぎり様、コメントありがとうございます。ちゃんと重重な様子を描けてるか不安でしたがそう言って頂けて安心しました、こちらこそ大変光栄です。応援ありがとうございます、次の更新をお楽しみにお待ちください。 (2023年4月15日 19時) (レス) id: bb8d3426f9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:おそらまめ | 作成日時:2023年4月6日 19時