code blue -I will love you always-3

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Aside





ずっと見てきた。




光の指す方へと行けば
間違いなくあの世と言うところに向かう事が
わかっていた私は
敢えてそちらには行かずに
ずっと皆の事を見守ってきた。




だから




助けたかった。
一人で蝶々を追いかけるあの子を。
私と同じ名前の、あの子。





だけど、それが彼を




耕作をこっちに連れていくことになるだなんて。







オペ室に響いた恵ちゃんの声が
胸にずん、とのし掛かる。
仲間をその手救えなかったと言う辛い思いを
何度もさせてしまったことが堪らなく悲しくて。






『もう泣くな』

『耕作…ごめんなさい』






そっと抱きしめてくれる彼の温度が
とても暖かく感じられて
耕作に触れられた事の嬉しさと
彼の命を絶ってしまった事への罪悪感で
涙は溢れるばかりで。







『俺は、幸せだから』

『耕作…』






そんな事言われてしまうと追い返すにも
追い返せなくて






『本当に、いいの？』





今ならまだ間に合う。
そう言ってみたけど彼の気持ちは変わらなかった。





『A。もういい』

『…うん』





そう言うと抱きしめてくれる耕作に
そっと身を委ねた。






『ずっと、こうしたかった』

『ふふ』






2人寄り添いながらオペ室の彼らを見る。




これが、最後。








そう思って、心に強く思いを込めた。









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