134 ページ38
冴島side
Aの保育参観の為に
一男と一緒にお休みを頂いて
終わってから昼ごはんを3人で食べてたら
Aが藍沢先生に会いたがったから
行ってみて忙しくなさそうなら挨拶でも、と
翔北へと向かったけど、、、
「こぉさくっ、こぉさくっ♪」
この子ったら本当に藍沢先生大好きで
変な歌作って歌ってる笑笑
可愛いなぁなんて我が子ながらに
思いながら、ふと横を見ると
それはそれは恨めしそうな顔をした人が1人。
「なんて顔してるのよ」
「A！パパもいるんだぞ！！
藍沢よりパパがいいだろ？！」
「ん！パパ、やっ！こぉさく！」
「ふふっ、振られたわね」
「はるかぁー」
「あ！」
「「え？」」
2歳の我が子に既に振られて心が折れている
様子を笑ってみてると
あと少しで着くだろう医局を見つけて
走り出すA。
「待って！危ないわよ！」
もう既に医局のドアを開けて入ってしまった
我が子に慌ててついて行くと
そこには大好きな藍沢先生に抱かれたAがいて
凄く嬉しそうだ。
意外にも面倒見のいい藍沢先生とAが
一緒にピンクレモネードに水をあげるのを
見てると、我が子ではないAが、
そばにいる気がして何だか目頭が熱くなった。
「おみず、あげる！」
「もういい。あんまりやりすぎると枯れるぞ」
「あぃ！」
「ふっ、偉いな」
ジョウロを受け取り片付ける藍沢先生も
どこか嬉しそうで
そんな藍沢先生の後ろをヒヨコみたいに
ついて回るAに微笑ましく思う。
「まま、じゅーす！」
「え？、ジュース？？」
「りんごじゅーすー！！」
「飲むの？じゃぁ買いに行こうか」
「あ、はるかはゆっくりしてろよ。
俺が行くから。A、パパと行こうな」
「ん、こぉさくも！」
「え！？、パパと2人でいいじゃないか」
「や！こぉさくもいくの！」
「…はぁ、行くぞ。A」
Aのワガママにため息をつきながらも
結局は一緒に着いて行ってくれる藍沢先生。
3人の後ろ姿を見送って戻ってくるのを待った。
一緒に行けば良かった、なんて
後悔することも知らずに。。。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 571人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
いるか - えっ！！！これからどうなるの！！？？すっごく気になります！！あと、感動して涙が止まりません。更新楽しみに待ってます！ (2020年12月10日 0時) (
レス) id: 4dcbd5d17d (このIDを非表示/違反報告)
アイ(プロフ) - 作品を書く際にここをこうしたらいいというヒントとかありますか？？ (2020年12月6日 10時) (レス) id: 7b57897ee4 (このIDを非表示/違反報告)
哀羅(プロフ) - どっちだァァ！藍沢先生？！それとも2歳の子の方？！となってます。更新楽しみにしてます！ (2020年11月30日 8時) (レス) id: 4b111e8b4e (このIDを非表示/違反報告)
いるか - 主人公が亡くなってしまい話が終わってしまったと思っていたら続きの話が更新されてとっても嬉しかったです！続き楽しみにしてます！！ (2020年11月30日 1時) (レス) id: 4dcbd5d17d (このIDを非表示/違反報告)
哀羅(プロフ) - それにゆずさんの話私はもう虜ですよ。今作品独自の魅力があります。それに私も書いてる側なので何となく分かりますが掛け持ちやら終わってすぐ他のを書き始めるなど、精神的にもなかなか大変なのですよ。なのでコメ欄にもう書いたんですから、これ以上は…。 (2020年11月29日 8時) (レス) id: 11aacecd07 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ゆず | 作成日時：2020年9月25日 22時
