code blue -I will love you always-3

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藍沢side





「A、もう少しだけ頑張れ」

『…うん、』





緋山が男の子を搬送した後
レスキューが最後の瓦礫を退けようとしていた。
苦痛で汗が凄い彼女を
ガーゼでそっと汗を拭いてやると
ありがと、と柔く笑った。





「ゆっくりお願いします」

「はい！」

「冴島、もし急激な血流の回復によって
肺塞栓症になったら最悪の場合…」

『…死ぬ…ね…』

「、、」

「あぁ。そうだ。だがそれは最悪のケース。
胸が痛くなったらすぐに教えろ」

『…うん、』





最悪の事態を想定して背中が凍るように冷たい
不安で仕方なくて彼女の手を握って温もりを確かめると、彼女は力なく握り返した。
この手を離したくはない。
やっと、やっと掴んだんだ。
絶対に助ける。









「ゆっくり行きます！せーのっ！！！」





レスキューがゆっくりと瓦礫を持ち上げた。
Aの様子を事細かに見ていく。






数秒





沈黙が流れ、完全に瓦礫は退けられて
押し潰されていた下半身がやっと姿を現した。






もう大丈夫か、と思ったその瞬間









『っ、、胸、が…っ！』

「A！！！」









予想していた最悪の事態が起こってしまった。
突然胸を押さえて苦しみ出したAは
胸の痛みと息苦しさで呼吸が荒く浅い。







「PTEだっ！！冴島！ワルファリン追加っ！」

「ワルファリン投与します！」

『っ、ぁ、、、っ！』









恐れていた事が起こった。
急いでストレッチャーに乗せ白車へと急ぐ。
埋もれた時間が長すぎたんだ。






「こちらです！」

「A、今から翔北に戻るからな！」

「A！！頑張って！皆待ってるからっ」

『っ、、、ぅ、、、』







白車に乗って翔北に向かいながら
翔北に連絡を入れた。






「白石か、俺だ。
AがPTEを発症した。今白車で向かってる。」

【PTE…わかった。PCPS準備して待ってる
そのままオペ室に入れるようにしとく】

「頼む」







電話を切った時
冴島の張り詰めた声が響いた。







「藍沢先生！！！CPAですっ！！！！！」








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