125 ページ28
白石side
「ばかAっ、」
「緋山先生…。
さ、そろそろヘリポート行こう?」
「はい。あ、藤川先生連れて行きますから
先行ってください」
枯れたと思っていた涙はやっぱり枯れてなんかなくて
藤川先生を迎えに行った冴島さんを見送って
2人で鼻をすすりながら廊下を歩く。
_________美帆ちゃん
「え?」
突然、緋山先生が振り返った
「今、何か行った?」
「いや、何も。」
_________恵ちゃん
「え?」
「どうかした?」
「今、声が…?」
その時、風にのって微かにレモンの爽やかな
香りが鼻を擽った
「この匂い…」
_________ごめんね
「A、?」
_________私のために、泣かないで
「緋山先生、、、」
立ち止まる緋山先生は目を白黒させて
あたりを見回す。
その顔は、もう泣いてはなくて
_________恵ちゃん
_________辛い役、させてごめん
「Aっ、、、」
微かに香るレモンと共に聞こえたあの柔らかい声は
「Aが、」
「「いる!!!」」
私たちの元に来てくれたAの存在を
伝えたいのはただ1人。
「今日連絡は?!」
「まだない!」
「ばか!あいつ何してんのよっ」
走り出した先はヘリポート。
藍沢先生が来てることを願って走る。
お願い。
いて。
あの子がいるの。
あの子が。
今。
.
571人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
いるか - えっ!!!これからどうなるの!!??すっごく気になります!!あと、感動して涙が止まりません。更新楽しみに待ってます! (2020年12月10日 0時) (レス) id: 4dcbd5d17d (このIDを非表示/違反報告)
アイ(プロフ) - 作品を書く際にここをこうしたらいいというヒントとかありますか?? (2020年12月6日 10時) (レス) id: 7b57897ee4 (このIDを非表示/違反報告)
哀羅(プロフ) - どっちだァァ!藍沢先生?!それとも2歳の子の方?!となってます。更新楽しみにしてます! (2020年11月30日 8時) (レス) id: 4b111e8b4e (このIDを非表示/違反報告)
いるか - 主人公が亡くなってしまい話が終わってしまったと思っていたら続きの話が更新されてとっても嬉しかったです!続き楽しみにしてます!! (2020年11月30日 1時) (レス) id: 4dcbd5d17d (このIDを非表示/違反報告)
哀羅(プロフ) - それにゆずさんの話私はもう虜ですよ。今作品独自の魅力があります。それに私も書いてる側なので何となく分かりますが掛け持ちやら終わってすぐ他のを書き始めるなど、精神的にもなかなか大変なのですよ。なのでコメ欄にもう書いたんですから、これ以上は…。 (2020年11月29日 8時) (レス) id: 11aacecd07 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ゆず | 作成日時:2020年9月25日 22時