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白石side
今日はAの一周忌。
緋山先生はもうすぐ着くって言ってたな。
藍沢先生は、連絡なし。か…
なんて考えながら
スマホを見つめていたら
医局のドアが勢いよく開いて
「おはよ！」
「緋山先生！」
久々に会った緋山先生は髪の毛が伸びていて
前よりもっとしっかりした凛とした女性に
なっていた。
「おぉー！緋山！！元気か？」
「お久しぶりです。緋山先生」
「あ！冴島じゃん！元気だった？？」
「はい。緋山先生も」
「あったりまえ！誰だと思ってんのよ笑笑」
「おい、俺を忘れてないか？！」
「てか白石ー、喉渇いた。コーヒー」
「えー？自分で入れてよー」
「おいって！」
「嫌ですー、私お客さんだもん」
「もう、仕方ないなぁ」
「おいってば！！」
「何よ！さっきから煩いなぁ！」
あんまり会わなくてもこのノリ笑笑。
と言うか、
空気感が懐かしい。
皆で笑い合ってるとふと窓辺を見た緋山先生が
Aのピンクレモネードを見つけて目を細めた
「おっきくなったじゃん」
「うん、冴島さんがお世話してくれて」
「Aも喜ぶわ」
「今年は実が2つなりましたからね」
「すごっ！、てまだ緑じゃん」
「あぁ、あれは…」
特にホットラインも鳴らずに平和な日。
Aの一周忌にAの好きなレモンの木で
話に花が咲く。
「あの日もレモンが一つだけなってたよね」
「Aが助けた子、小学生になったって」
「そっか」
「Aは、あの子の未来を救ったのよね…」
あの時、Aが女の子を庇わなければ
その子は即死だっただろう事故だった。
スマホ運転で前を見ていなかったドライバーは
道路に人が飛び出したことに気づくのが
遅かったのだ。
突き飛ばされた衝撃で頭を打ち
一時危険な状態だったけど
今では元気に小学校に通ってるらしい。
よかった。
そう思える話なのに
心の何処かでなんでAが、なんて未だに
思いが引っかかってる。
「会いたいっ」
「緋山先生…」
「Aに、会いたい、、、っ」
「、うん。会いたい…」
「ですね…」
しんみりしてしまって泣き始めた私達に
気を利かせてくれたのか居心地が悪くなったのか
藤川先生は席を外した。
.
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いるか - えっ！！！これからどうなるの！！？？すっごく気になります！！あと、感動して涙が止まりません。更新楽しみに待ってます！ (2020年12月10日 0時) (
レス) id: 4dcbd5d17d (このIDを非表示/違反報告)
アイ(プロフ) - 作品を書く際にここをこうしたらいいというヒントとかありますか？？ (2020年12月6日 10時) (レス) id: 7b57897ee4 (このIDを非表示/違反報告)
哀羅(プロフ) - どっちだァァ！藍沢先生？！それとも2歳の子の方？！となってます。更新楽しみにしてます！ (2020年11月30日 8時) (レス) id: 4b111e8b4e (このIDを非表示/違反報告)
いるか - 主人公が亡くなってしまい話が終わってしまったと思っていたら続きの話が更新されてとっても嬉しかったです！続き楽しみにしてます！！ (2020年11月30日 1時) (レス) id: 4dcbd5d17d (このIDを非表示/違反報告)
哀羅(プロフ) - それにゆずさんの話私はもう虜ですよ。今作品独自の魅力があります。それに私も書いてる側なので何となく分かりますが掛け持ちやら終わってすぐ他のを書き始めるなど、精神的にもなかなか大変なのですよ。なのでコメ欄にもう書いたんですから、これ以上は…。 (2020年11月29日 8時) (レス) id: 11aacecd07 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆず | 作成日時：2020年9月25日 22時
