code blue -I will love you always-3

113 ページ16

藍沢side







「おはよう」

「…おはよう…」

「え？何？？何かやつれてない？」






朝、早めに出勤すると白石がやってきて
俺の顔を見るなり驚いたように見ていた。






「…」

「おっはよー。あれ？藍沢、なんか…あ。」

「？？」






白石に続いてやって来た緋山も
俺の顔を見た途端目を見開いたかと思ったら
何やら納得した顔をしてニヤニヤしながら
こちらを見てくる。




「うん。お疲れ様。でもあんま、無理させないでよ」

「は？」

「え？何？何のことなの？」

「白石にはわかんないかなぁ笑笑、ねえ、藍沢」

「いや、俺にもわからない。何なんだ一体」

「またまたぁ」





終始ニヤけている緋山はとてつもなく面白そうで
置いてけぼりな俺と白石は何が何だかさっぱりで
お互いの顔を見合わせた。





が、ある事に考えが行きついた。





「おい、勘違いするな。何もないぞ」

「え？」

「はぁ？そんな眠そうな顔しといてよく言うわ笑笑」

「確かに寝れなかった。
だが理由はそれじゃない。
俺だって病み上がりに無理はさせられないからな」

「じゃぁ何なのよ」






緋山と俺のやり取りに、何のことだか気づいたらしい白石は顔を真っ赤にして黙ってしまった。







「………くて、、」

「「え？」」






言いたくない。
コイツらにこんな事は言いたくない。
だがこのままだとそういう行為のせいで寝不足だと
勘違いされてしまう。







「…ベッドが一つしかなくて、一緒に寝たら
眠れないまま朝が来た」

「…」

「………」









意を決して言ってみた。








.

114→←112

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す