【合作】盗賊団と私の監獄物語り【WT】【日常組】

15話【雨空】 ページ19

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それから1時間ほどで全ての本を仕舞い終わった。
こうゆう地味な作業が1番好きだから結構楽しめたと思う。



Ki｢手伝ってくれてありがとな｣


『えっ、あの…？？』


きりやん看守はそう言うと何故か私の頭を撫でてきた。
私が困惑した様子を見せると｢あぁ、ごめん｣といい撫でるのをやめてくれた。

でもなんで急に撫でてきたんだろう。
単純に疑問。

ふときりやん看守の顔を見ると少し赤くなってるような気がした。

ん〜……なんだろ。
少し嫌な予感がするような気が…？




ki｢ちょっと話があるから食堂まで行こうか。お茶でも飲みながら話そう｣


『えっと…はい』




不味い。食堂前には金属探知機がある。
フォークやナイフを持ち出さないために置いてあると前の看守は言っていた。

いつもなら気にしないけど今私は鍵を持っている。
バレたらなんかしらの罰が与えられる。
それは勘弁だ。何か方法を探さないと…。

食堂までの道を歩きながらどうしようと考えてるとは自分の牢屋の前を通ることに気が付いた。

牢屋の中に鍵を投げれば…。
音が鳴るけどワンチャンバレずに済む。


私はそのワンチャンに掛けてみようと思い、牢屋の前を通る時に鍵を投げた。


チャリンという金属類が落ちた音が通路に響いた。





ki｢ん？なんか落とした？｣


『いいえ、なにも。多分気のせいですよ』


ki｢絶対違うとは思うけど、それはお茶を飲みながら聞くよ｣




少し疑われたけれど何とかなった。
この刑務所の構造に感謝です。



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圧倒的描写文。
照れるやんさん絶対可愛い。

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