不協和音 �� ページ11
♪
放課後
わたしがいつものように第3音楽室にいると
ふらりと、その人は現れた。
びっくりして見つめると、普通にわたしの隣の机に座った。
何を言う気だろう、と身構えていると
「橘さん、消しゴム貸してくれない？」
と言う。
無言で、ペンケースから出して、差し出す。
「いや冗談だから」と少し笑った。
阿部「できれば、あなたと、こんなふうに過ごしたかったよ。」
「どんなふうにですか」
阿部「こういう感じってこと。」
「わたしも、普通の高校生活を送ってみたかったって
ちょっと思います」
阿部「どんな感じ？」
「どんなだろ…普通が、よくわからないので。」
阿部「例えば、友達と宿題したり、学校の帰りに寄り道したり？」
「はい。帰り道に、クレープ食べたりとか。」
阿部「…すればいいじゃない。もうあなたは、自由なんだから」
「そうですね。
そういうのも、楽しそう。」
阿部先生は、窓の外の木々を見て、言った。
阿部「ここは落ち着くね。
職員室は、常に誰かが来るから落ち着かなくてさ。
だから教官室に篭ってるのに、そこまで追いかけてこられて。」
それでここに来たんだ、と先生はほほえんだ。
「そういえば、
阿部先生は、わたしにはもう笑わないんですね」
何気なくそう言うと
「....あなたはそういうの、求めてないから。」 と言った。
.
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Rinna(プロフ) - クリ坊さん» 最終回にはなってしまいましたが、目黒くんで番外編も書きますので、また宜しければたまに見に来て下さいね^-^ (2021年5月18日 19時) (
レス) id: 90f2349fa8 (このIDを非表示/違反報告)
Rinna(プロフ) - クリ坊さん» こんばんは クリ坊さん。ずっと待ってて下さり本当にありがとうございます。; ; この作品の目黒くんを気に入って下さってとても嬉しいです！何度も何度も読み返して頂いてたなんて…作者冥利につきます！ありがとうございます！ (2021年5月18日 19時) (レス) id: 90f2349fa8 (このIDを非表示/違反報告)
クリ坊(プロフ) - ずっと続きを楽しみにしていました。このお話の目黒くんが素敵で何度も何度も読み返しています。 (2021年5月18日 13時) (レス) id: d448ea0d5c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りんな | 作成日時：2021年5月17日 23時
