【番外編】EVERYTHING IS EVERYTHING ページ36
.abe eyes
困った……
俺は自分の部屋の机の前に座って、考えあぐねていた。
というより、
とてもとても困り果てていた。
なぜなら、目黒の誕生日まであと1日しかないのに
まだ、ヤツにあげるプレゼントが見つかってないんだ。
どうしよう…
落ち着かなくて座っていられず、
ココアの入った円周率マグカップを片手に、部屋をうろうろと歩き回った。
でも言い訳くらいさせてほしい。
このところ、キテルネ！の撮影とか
立て続けにクイズ番組に出演させてもらったり
挙句、すのちゅーぶでのクイズ部を仕切ったり
毎日毎日、すっごく忙しかったんだよ…
わかってる。
そんなの言い訳にすらなってない。
誕生日プレゼントを用意できなかったことを仕事のせいにするなんて最悪だ。
目黒の誕生日は一年に一度しかないわけだし
去年の誕生日から丸一年あったわけだし
要は、一年間なにしてたんだよって話だ。
不甲斐ない。
不甲斐なさすぎる
いちばん、自分自身が堪えていた。
ああもう、どうしたら…
明日仕事行く前に、何か買ってプレゼントしようかな…
だけどいいと思えるものが何も思いつかない。
大体にして、目黒へのプレゼントをそんなやっつけ的に決めていいの？
しかも…
付き合って一回目の、恋人の記念日だっていうのに…
もはや、誕生日プレゼントの意味ってなんなんだよ。
誕プレって言葉までゲシュタルト崩壊しそうだ。
どうしたらいい？
ああ。。。
そんなふうに
あれこれ考えて悶々と悩んでるうちに、俺はうっかりと眠ってしまったようだった。
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作者名：Rinna | 作成日時：2020年11月14日 0時
