Look at Me (回想) ページ4
・abe eyes
それは、今から3年前にさかのぼる。
滝沢歌舞伎2017の東京公演打ち上げの日。
確かに舞台は成功したけど、デビューはまだ見えて来ない。
どこか漠然とむなしい気持ちで
俺は迂闊にも、したたかに酔っ払ってしまったんだ。
mm「阿部くん。大丈夫ですか？」
そんな時、声を掛けてきたやつがいた。
Jr.の、目黒蓮だった。
飲み会の後、
みんながタクシーを掴まえてる時に話しかけて来た。
先に先輩方や偉い人をタクシーに乗せて
俺らの順番はだいぶあとだ。
ab「あぁ、目黒か。だいじょうぶ」
mm ｢歩けますか？｣
ab「大丈夫だって、平気」
mm「…すぐにそうやって一人で抱え込む。」
目黒は、小さい声で呟いた。
ab「なぁに？ 何が言いたいの」
先輩風吹かせて、ちょっと強めに言った。
だけどあいつは怯まなかった。
mm「あなたが、すぐ一人で抱え込むって話です」
abe「…誰にも言えるわけないだろ。」
mm「俺でよければ、、話…」
ab「話なんか聞いてほしくない。」
食い気味に言って
嘲笑するように笑ってみせる。
ab「そんなことより、
俺のこと気になるんでしょ？ 気づいてたよ」
目黒は無言でいる。
寄った勢いとかいうやつ、こんな時しか使えないから。
だから、わざと挑発するような表情をしてみせた。
ab「____なんなら、抱いてくれる？ 目黒。」
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作者名：Rinna | 作成日時：2020年11月14日 0時
