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視線と黒い犬 ページ1
・abe eyes
背中に視線を感じる。
誰のものかは分かっている。
目黒、蓮…
黒い髪と瞳をした男。
静かで大きな犬みたい。
３年前、あいつに手を出したのは俺のほうだ。
まさかその時のことを死ぬほど後悔することになるって
ほんとに、思慮が浅かったな…
まさかあいつが
同じグループに加入してくることになるなんて。
あいつは、俺がどこにいても
たとえ誰かと笑っていてもいつも俺をじっと見てくる。
それは一途さとかそういうものを越えて
俺にはただ、面倒なだけだった。
誰かに自分を
特別に思われるなんてごめんだ。
ほっといて。
俺とのことはもうなかったものとして忘れて。
酷いやつだと自分でも思う。
だけどこんなヤツなんだよ、俺は。
幻滅して。
早く忘れ去って。
一刻も早く。
今すぐに。
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作者名：Rinna | 作成日時：2020年11月14日 0時
