ラテアート�� ページ29
・ren eyes
ab「お邪魔します。
へえぇ…ここが目黒の部屋か。」
きょろきょろと部屋の中を見回してる。
可愛いな。
そんな無防備にしちゃって。
mm「ちょっと寛いでてくださいね。」
俺はキッチンでコーヒーを入れていた。
そうだ、最近覚えたあれを阿部くんに出してあげよう。
喜んでくれるかな。
フォームミルクを作って、
丁寧にラテが冷めないように手早くアートを描く。
できた。自分でもなかなかの出来栄えだ。
俺は、雪だるまのアート入りのラテをリビングに運んだ。
mm「はい、阿部くん。」
そうっとカップを渡すと、目を輝かせた。
ab「えっ、ラテアート？
えー可愛い！ 雪だるま！」
予想以上に阿部くんが喜んで
無邪気に笑ってくれている。
やっぱり可愛いな…
白いニットを着た阿部ちゃんは、
カップを両手でかかえる様にしてにこにこ笑ってる。
ab「すごーい、目黒がこんなの作れるなんて。
器用なんだね」
mm「あの。
…他の人には見せないで下さいね、その顔」
ab「え？何なの」
mm「…わかっててやってますよね？」
ab「何のこと？」
この人は、本当にわかってないのか
わかっててあざと可愛い感を出してるのかわかんない。
でもどっちにしても俺は…
mm「…阿部くんが、可愛すぎるから悪いんです」
ab「なに言って…」
その言葉が終わらないうちに、キスで唇を止めた。
阿部くん。
自分からウチに来たがっておいて
ただで帰れるわけないでしょ。
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作者名：Rinna | 作成日時：2020年11月14日 0時
