心が居たい場所 �� ページ35
♪
季節は もうすっかり秋になっていた。
このがらんとした古い教室も、放課後はもう冷えて肌寒い。
これから彼に話そうとする言葉を考えると
ますます心が冷えていくような気がした。
「もう、すっかり肌寒いね」
蓮「そう？ 俺 体温高いほうだから 全然平気」
「手が冷たいの、寒くて」
蓮「手、寒いの？」
だから、もう弾けないと思う、と言おうとして
言葉が続けられなくて。
黙ってわたしの手をとって、両手で包んでくれる大きな手。
その美しい手の持ち主は
背の高い体を傾けて、わたしの顔をじっと見てきた。
、、、、、だめ。
こんなふうにしてたら、また誤解されてしまう。
わたしは、彼の手をほどいた。
「、、、、目黒くん。 もう、ここには来ないで」
彼は、瞬きもせずじっとわたしを見つめている。
「こんな所よりも、
目黒くんにはもっと高校生らしい明るい場所が似合うよ。
高校生活はもうあと残り少ないのに、、、
こんな所にいたって、目黒くんには何のためにもならない。」
暫くの沈黙が続いた。
長い長い時間にも感じられたし
ほんの2,3秒だったのかもしれない。
でもわたしには永遠の沈黙に思えて、
目黒くんの次の言葉を聞くのが怖かった
そしてふと、彼が唇を開いた。
♪
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Rinna(プロフ) - めいさん» コメントどうもありがとうございます！リクエスト頂きとっても嬉しいです！^-^ キスのシチュエーションいいですね…そんな素敵なシーンが書けるように頑張ります！これからもよろしくお願いします^-^ (2020年6月14日 17時) (
レス) id: 18cd872e84 (このIDを非表示/違反報告)
めい - リクエストなんですが、”目黒くんと主人公ちゃんがキスをする”っていうシチュエーションを書いてほしいなぁと思いました！ 更新頑張ってください!! (2020年6月14日 11時) (レス) id: 730e0168eb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りんな | 作成日時：2020年6月4日 16時
