不適切な関係 �� ページ30
♪Ryohei Abe Side
昼休みの喧騒が廊下から聞こえる。
会議室にA先生を呼び出した俺は
これからA先生に話すことについて、考えを巡らせていた。
* * * * * *
あの日の朝、
A先生の右手に包帯が巻かれていて少し驚いた。
なぜだか心が嫌な感じにざわめく。
阿部「A先生、その手、怪我されたんですか」
そう言ったら、明らかに彼女は一瞬とまどって
「あ、いえ。ちょっと転んじゃって」と言った。
その表情を見ればわかる。
つまり、それはただの転んだ怪我などではないということだ。
だから、放課後に
A先生のいる第３音楽室に行ってしまったんだ。
手を怪我しているのに、なぜピアノの場所に？
その理由が知りたくて。
第３音楽室の、後ろのドアをそっと開けると、
、、、そこには、目黒がいた。
A先生の隣に立って何かを話している。
一瞬で体温が下がったような気がした。手が冷たい。
ほどなく目黒は 椅子を持ってきてピアノの隣に置き、そこに座る。
特にほとんど話はせずに 黙り込んでいる。
、、、俺はそこにショックを受けた。
それは、話を特にしなくても
側にいて違和感のない関係だからってことだ。
どうして？
いつの間に二人はこんな関係になってたんだ？
知らないうちに、A先生が遠い処に行ってしまった気がした。
自分の中に 強い焦りと
どこに向けていいのかわからない、怒りの感情が溢れだしていた。
いたたまれない感情が胸の中にうずまく。
それ以上その場にいられなくて、俺は足早にそこを立ち去った。
♪
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Rinna(プロフ) - めいさん» コメントどうもありがとうございます！リクエスト頂きとっても嬉しいです！^-^ キスのシチュエーションいいですね…そんな素敵なシーンが書けるように頑張ります！これからもよろしくお願いします^-^ (2020年6月14日 17時) (
レス) id: 18cd872e84 (このIDを非表示/違反報告)
めい - リクエストなんですが、”目黒くんと主人公ちゃんがキスをする”っていうシチュエーションを書いてほしいなぁと思いました！ 更新頑張ってください!! (2020年6月14日 11時) (レス) id: 730e0168eb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りんな | 作成日時：2020年6月4日 16時
