不適切な関係 �� ページ29
♪
今日の朝、阿部先生に声を掛けられて
昼休みに会議室に来てくれますか？と言われた。
何かの用事かな、
くらいにしか気に留めずに、昼休みに向かうと
いつもより硬い表情の阿部先生がいて
来春に予定されている、旧校舎の解体の話を聞かされた。
ピアノのことも話された。
阿部「残念です。僕はA先生のピアノが、好きだったから」
初耳だったからびっくりして
「え、聴いて下さっていたんですか」と聞くと
阿部「うん、昔からずっと、あなたのピアノを聞いていました」
と先生が少し微笑んで言った。
、、、昔？
一瞬ひっかかった。少しの違和感。
深く聞いてはいけないような予感がした。
阿部「旧校舎から、どこかにグランドピアノを移動できれば、いいんですが」
「そうですね、ピアノの置き場所があれば…安心です」
阿部「そこでまた弾いてもらうことも出来ますからね」
曖昧にうなづく。
阿部「ところで、放課後の第３音楽室に、うちの目黒が出入りしているようなんですが」
急に目黒くんの話を切り出されて
息が一瞬止まった。
まさか、誰かに見られていたの？
「、、、はい、、、確かに目黒くんが来ていました」
阿部「それは、どういうことですか」
「目黒くんは、ピアノを聴きに来てくれていただけです。
それ以上でも、それ以下でもありません。」
そう言うと
阿部先生は一瞬、冷たい顔に変わった気がした。
阿部「目黒のほうはどうか わからないけど」
無表情で阿部先生がそう言った。
…それは、どういう意味だろう？
「彼も、ただそれだけです。ピアノが好きだからって、言ってくれていました」
阿部「A先生。目黒は今進学を控えて、大切な時期です。
何かあってからでは遅いんですよ。
もし教師と不適切な関係、なんて噂が立ったら彼の将来にも影響します。
例えば…大学の推薦入学を取り消されるとか」
「そんな……！彼は何もしていません！処分があるなら私を」
阿部「安心して下さい、ただの可能性の話ですから」
一瞬目の前が暗くなって、足元がふらつく。
阿部「！！、大丈夫ですか？」
とっさに助けおこそうとしてくれた腕には、つかまらなかった。
息を整え、精一杯の声で言った。
「わかりました、、、もう、ピアノは、弾きません」
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Rinna(プロフ) - めいさん» コメントどうもありがとうございます！リクエスト頂きとっても嬉しいです！^-^ キスのシチュエーションいいですね…そんな素敵なシーンが書けるように頑張ります！これからもよろしくお願いします^-^ (2020年6月14日 17時) (
レス) id: 18cd872e84 (このIDを非表示/違反報告)
めい - リクエストなんですが、”目黒くんと主人公ちゃんがキスをする”っていうシチュエーションを書いてほしいなぁと思いました！ 更新頑張ってください!! (2020年6月14日 11時) (レス) id: 730e0168eb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りんな | 作成日時：2020年6月4日 16時
