◇58話 朝の食堂と音駒 ページ10
やっぱり私の弟イケメンだわ好き、なんて思いながら普通に教室まで送ってもらった。
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現在地は食堂。今日の夜に自分の中学での出来事を話すからという事を音駒の皆には先に伝えたくて、マネージャー達に軽く謝り今日は音駒の席で食べることにした。
その時、
「おーA、マネ達と一緒に食べなくていいのか？……あ、それともー俺らと喋れなくて寂しくなっちゃったのかな〜？？」
鉄朗の隣に座ろうとしたらニマニマした胡散臭い顔でそう言われた。
え？喧嘩売ってる？
「何言ってんのトサカ。朝から毟られたい？」
「……いえ、滅相もない」
なーんて、出来事があったんだよね。
「私の中学校の時のバレーについて話しとこうかなと思いまして。なんか、バラしたくなかったんだけど不可抗力で稲荷崎と梟谷と皆にはバレちゃったみたいだし。あらぬ誤解を招いても困るしと思ってね！だから今日の夜に皆に集まってもらって話をしようと思うんだ。音駒の皆には先に言っておきたくて」
正直まだ全てを話そうと思える自信はない。だけどそこで有耶無耶にしたら私が皆を信頼していないって思われるかもしれない。
「なるほどなー。あんまり聞かない方がいいと思ってたけどAが話してもいいって言うなら聞かせてもらいてぇな」
「Aの中で心の準備が整ったならそれでいいんじゃない」
「……うっ……っ、そこまで俺の事を信頼して言ってくれるなんて、俺感動っす！！」
「おい、山本、何馬鹿なこと言ってんだよ。お前1人の事を言ってるんじゃねぇんだよ」
「山本さん、ついに幽霊見え始めちゃったとかありますか？」
いやいや、それは無い
「んなわけあるかっ！！」
あ、流石音駒のツッコミ担当(？)衛輔。いい感じに山本くんとリエーフくんをしばいてる。
「1回落ち着こうか」
ちなみに、福永くんはちょっとニコッとして右手でサムズアップをしていた。可愛い
あ、私勘違いしてたのかも。
私の知ってる音駒の皆はいつも明るくて楽しくて、そして何よりもよく人を見ている。特に衛輔とか研磨とかはなおさら。変に疑っていたのは私だったのかも……恥ずかしい。
音駒の皆でぎゃいぎゃいと話していると、鉄朗が私に声をかけてきた。
「Aさ、話したくない事があったら無理に責任もって話さなくていいんだぞ。そんなんで俺達がお前を疑う訳じゃないから、それだけはちゃんと覚えておきなさいね？」
続く (更新停止中)
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霰霰 - この作品にどハマりしました!!!更新が楽しみです😆✨ (2021年12月31日 1時) (
レス) @page10 id: c1e168e932 (このIDを非表示/違反報告)
ニコラスケイジ - この作品めっちゃ好きです！更新楽しみにしてます❤ (2021年9月29日 16時) (レス) @page5 id: 02838600ed (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：水色のエコバッグ | 作成日時：2021年9月21日 12時
