第参話 遅い帰り ページ5
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「「ごちそうさまでした!!」」
『お粗末さま。ほーら、皿運んでこーい』
母さんと2人で作った夕飯を、家族で食卓を囲んで食べる。
俺は、この時間が1日で一番好きだ。
みんなの顔を見ながら母さんの美味しいご飯を食べられることが、何より幸せである。
ただ、今日はやはり違ったことがあって。
『炭治郎帰ってこないな…』
「やっぱり…行かせない方が良かったかしら」
玄関の引き戸をガラガラと開けて、真っ暗な外を見る。また雪が降っていた。
昼過ぎに炭を売りに行った炭治郎が、まだ戻ってこない。
いつも町で、たくさん声をかけられるそうだから、帰ってくるのはいつも夕飯の時間ちょうどなのだが…。
それにしたって、今日は遅い。
『うーん…熊っぽい匂いはしないなぁ…
どっかで襲われてるってわけじゃないと思うけど…』
「……炭治郎…」
炭治郎ほどは良くないが、人間とそれ以外の匂いを嗅ぎ分けられる鼻を使ったが、獣のような匂いはしなかった。
後ろに立った母さんが、心配そうな声を上げた。
『……大丈夫だよ。多分…三郎爺ちゃんのとこじゃないかな。遅くなったから泊まってけって言われたのかも』
「そうかしら…それだったらいいのだけど…」
『きっとそうだよ。明日の朝すぐに帰ってくるって』
母さんの手をぎゅっと握って、笑いかける。
絶対大丈夫。炭治郎は無事だって想いを込めて。
『さ、もう寝よう!今日はいつもより寒いし。炭治郎はきっと朝早く帰ってくるし。ね?』
「…そうね」
『よぉし!お前ら〜、寝るから布団敷き競争だ!』
引き戸を閉める。
熊が入ってこないように、施錠もしっかりと。
まあ、熊なら突き破って入ってくるかもしれないけど……
「おやすみなさい、優兄さん」
『おやすみ、禰豆子。
竹雄、茂、花子、六太、母さん』
禰豆子やみんなに声をかけて、
7人で布団を並べて横になる。
明日も、心地よい朝日が見られますように。
おやすみなさい。
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しろりん(プロフ) - 鬼滅の刃の原作沿いの中で一番この作品がお気に入りです...。兄主さん...素敵なお兄さんですね...。更新頑張ってくださいね!...早く善逸や伊之助にも会ってほしいな...。 (2022年5月7日 10時) (レス) id: 5f15beaff6 (このIDを非表示/違反報告)
猫を愛している者 - 続きは書かないんですか? (2020年8月15日 22時) (レス) id: f0ad13efd7 (このIDを非表示/違反報告)
南無南無(プロフ) - そうだったんですね!良かったです…!! (2020年2月22日 22時) (レス) id: e2dd911ff4 (このIDを非表示/違反報告)
仍(プロフ) - ヤトさん» ありがとうございます!返信遅れてしまって申し訳ありません… (2020年2月16日 14時) (レス) id: dec789af05 (このIDを非表示/違反報告)
仍(プロフ) - 南無南無さん» 終わってないんです!すみません!!漫画が手元に無いとお話が書けなくて、なかなか更新出来ずにいます…本当に申し訳ないです…更新お待ち下さい!! (2020年2月16日 14時) (レス) id: dec789af05 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:仍 | 作成日時:2019年9月16日 14時