第171話 ページ23
「……まあ、Mira姉さんが無事だったから何よりだよな。」
「そうだね！ようやく元の日常に戻れるよ！」
「……元の日常、か。」
＊
地下から出ると、丁度、太陽の日が沈んでいくところだった。FriskとCharaは思わず空を仰ぐ。
「地上……。いつか、私達も。」
「……ああ、出来るよ、兄妹。君なら。」
二人が空を仰ぐ中、Pokerは俯いたまま、地面ばかり見ている。心配したDreamが声をかけるが、気にするなの一点張りだった。
「Poker！！！」
名前を呼ばれて顔を上げると、勢いよくInkが飛び込んできた。突然の事で耐えきれず、Pokerはそのまま尻もちをついてしまう。
「ありがとう！ありがとう！Poker！！」
「Ink？急に、どうした？」
「君が、Willeを、Miraを助けてくれたんだろ？ありがとう！」
Pokerは口を結ぶ。その反応にInkは目に？を浮かばせながら首を傾げた。FriskはPokerに駆け寄り、話しかける。
「ありがとう。どういう形であれ、Willeたちが無事でよかった。本当に、感謝してる。」
「違うんだ。僕じゃなくて。」
「Sans？その人たちは？」
Frisk……MuseがWILLETALEのFriskとInkを見ながらそう問いかけてきた。Pokerは二人の自己紹介をする。助けてもらった守護者のスケルトンと、この世界にいるFriskを。
「……あ、そうだ。これ、ロケット、ありがとな。」
「！ うん！」
ロケットを受け取ると、Friskは身につける。MuseはInkとFriskを見たあと、ワンピースの裾を握り、会釈する。
「Sansを、Pokerを支えてくれてありがとう。」
「どういたしまして！」
みんながワイワイと賑わっている中、Pokerだけが、浮かない顔を浮かべる。InkとFriskは心配になり、何かあったのかと、声をかけた。
「……いや、なんでもないんだ。」
「そういう訳にはいかないよ。彼女たちを助けてくれたんだ。僕は、何も出来なかったから。君が成し遂げてくれた。だからお願い、何かあるなら話して欲しい。」
「……っ！元はといえば俺のせいなんだ！だから、俺が、悲しむ資格なんて……。」
そう言いかけて、Thirdの言葉が過ぎった。彼女たちを助ける為に、この世界に戻ってきて言われた言葉。
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あゆさ(プロフ) - leiさん» ありがとうございます！とても嬉しいです！励みになります！！ (2022年5月26日 23時) (
レス) id: aa986c6595 (このIDを非表示/違反報告)
lei(プロフ) - 初コメ失礼します！あゆささんの作品本当に面白いです！とても応援しています!(^^)! (2022年5月26日 17時) (レス) id: 005bcc4d2b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あゆさ | 作成日時：2022年4月13日 21時
