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第42話 ページ44

それは今も止まることなく


様々な物語が生み出されているのだろう。


「つまり、この世界を作り出した
神様みたいなもんってことか?」


「うーん、君たちから見るとそうなのかもね。
でも所詮はただの人間なんだよ。」


魔法もソウルもモンスターも存在しない世界だ。


そんな世界から私はUNDERTALEの世界へと落ちた。


サンズがバグを通して私の世界へショートカットし、


それに気付いたキャラが


そのポイントを利用して私を引きずり込んだ。


そう推理はしているけれど


実際のところ、どうなのか知らない。


「インクが言っていたのはその事だったのか。」


"その世界の創造者がいる世界なんでしょ?"


まあ、私はそんな人達に実際に出会ったことは無い。


君たちの物語、作品を観賞してる者に過ぎないんだ。


「お前が俺の特徴を知ってるのはそういう訳か。」


彼の言葉に頷く。けど、今の私はどちらかという


この世界の住人として存在している。


もうあっちの世界には戻れないだろうしね。


「なら、なんで俺の弱点をつかない?」


「え?」


「接触恐怖症を知っていたなら、俺に触るなりして
逃げれば良かっただろう。インクやドリームが助けてくれた。契約なんてしなくて良かったはずだ。」


彼からそんな言葉が出るなんて意外だった。


いや、確かに彼の言葉は正論だ。


なんで……なんでかな?


そう聞き返すと彼ははぁ!?と怒り出す。


「君の嫌がることをしたくなかったから、かな?」


「なんだよ、それ。意味わかんねぇよ。
俺、お前に何もしてねぇだろうが。」


「?だからじゃない?」


彼は意味がわからないといった様子で


こちらに怒りをぶつける。


何もしないってことは破壊しないってことだよね?


「ーーーは?」


「君にとって誰かに何かをしてあげるなんてことは
しないんだよ。やるとしたらそれは破壊行為だ。」


彼は無言になってこちらを見つめる。


あれ?これじゃ答えとして足りなかった?


「あとはそうだね。例えどんな姿をしていても、
どんな過程を辿ってきたとしても、
サンズはサンズだから、かな?」


「ーーー俺は、オリジナルじゃない。」


「うん、知ってるよ。今の君はサンズはサンズでも、
エラーだ。だからこれは私のワガママ。」


道を誤ったり、誰かを傷つけて楽しんだりする


マーダーやキラー、ホラーみたいなサンズもいる。


それでも、狂ってしまっても、


サンズはサンズなんだよ。

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作者名:あゆさ | 作成日時:2020年12月2日 20時

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