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第36話 ページ38

トリエル、アズゴア、


アルフィー、アンダイン、パピルス、


キャラ、アズリエル、フリスク、


そして____サンズ。


みな楽しそうにお茶を飲み、パイを食べて


幸せな笑顔が溢れかえっている。


おかしいな……匂いなんてしないはずなのに。


笑い声が聞こえるわけないのに。


どうして、こんなにも_____。


胸が焦げるように痛い。


じりじりとまるで燃えているみたいだ。





「!」


ふと、胸が焦げるみたいに痛んだ。


何故自分はいまこんな気持ちになっているんだろう?


こんなにも楽しいお茶会なのに。


どうして、胸が、痛んで?


「兄ちゃん?どうしたんだ?」


「胸焼けでもしたの?」


「あー、いや……なんでもないんだ。」





映像を見て私は驚いた。


サンズが私と同じように胸を抑えてる。


もしかして……私の感情が、痛みが、伝わってる?


「……まだ君とのソウルの繋がりが強いんだ。
だからサンズは君の痛みを感じることが出来る。」


繋がりが、ある。


ーーーもし、この繋がりを消して。


あのソウルをサンズの物にしてしまえば


彼は普通に生きられるんじゃないか?


そうすれば私が死んだとしても


彼との繋がりが途絶えれば、一緒に死ぬことは無い。


「ねえ、フリスク。教えてほしいことが。」


続けて言葉を紡ごうしたらエラーが現れた。


フリスクに気付いたエラーは攻撃を仕掛けるが


フリスクはタイムラインへと移動し


その場から消え去った。


「おい、逃げようとしたんじゃないよな?」


「違うよ。映像を見せてもらっただけ。」


私は思わずスカーフに触れる。


絶対に見つけ出してみせる。


ソウルとの繋がりを途絶える方法を。


あのソウルをサンズのものにする方法を。


時間が解決することもあるだろうけど、


その前に殺されては意味が無くなる。


誰にも気付かれないよう、進めるしかない。


「……来いよ。」


珍しい、彼が私を呼ぶなんて。


ついて行って、たどり着いた場所には


机と椅子が用意されていて


机の上にはご馳走が並んでいた。


そして、椅子に座っているのは。


「あ!Aだ!!」


嬉しそうに手を振るインクを見て


大型犬を想像してしまうのは私だけだろうか。


「あの、エラー?これは一体。」


「インクが勝手に持ち込んできた。
ただここにいるだけじゃ退屈だろうからって。

片付けるのも面倒だから、
あいつが満足するまで相手してくれ。」

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作者名:あゆさ | 作成日時:2020年12月2日 20時

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