検索窓
今日:3 hit、昨日:8 hit、合計:27,210 hit

第22話 ページ22

名前のない世界から追い出され


俺はわけも分からず瞬きをする。


どうやらバグに弾かれて住処に戻ったようだ。


あのよくわからないスケルトンに邪魔をされなければ


計画通りに進んでいたというのに。


いや、あいつだけのせいじゃない。


あいつのソウルについていた、もう1つのソウル。


もしかしたらニンゲンのかもしれないが


あれがバグを発生させたせいで


こんなところまで戻されてしまった。


イライラしながら立ち上がると


目の前に誰かが倒れていることに気付く。


この世界に入ってくるとしたら


インクかナイトメアぐらいだが。


近付いてみるとそこにいたのは


イレギュラーそのものだった。


「嘘だろ……おい。」





目を覚ますとそこは真っ白な世界だった。


体を動かそうとしたが


どうやら私の体は青い糸で縛られ


宙吊りにされているようだ。


ーーーん?これすごい見たことあるぞ?


「ん?やっと目を覚ましたのか、イレギュラー。」


思考停止し、固まる。


そんな私を見て彼は、怒りながら話しかける。


青い糸で作られたブランコに乗る彼。


その姿を見て私は思わず感極まった。


「え?うそ!本物!?推しが動いてる!!!」


「…………は?」


「うわ、うわぁ!!本当にERRORって
周りに浮かんでる!!しかも赤縁の眼鏡!!!
レアショット!!!カメラない?」


「ねぇよ!!!!!」


うわ、うわぁ!!!突っ込んでくれた!


反応が返ってくれると嬉しいなぁ。


というか私、なんでこんな夢見てるんだ?


…………って、違う、私、死んだんじゃ?


「やっと冷静になったか。お前が今どう言った
状況か教えてやろうか?」


目の前で映像を見せられる。


そこに映し出されたのは私がいた世界。


フリスク、サンズ、パピルス、キャラ、アズリエルの


五人がナイスクリームを食べている様子が映された。


操られたサンズに殺されたはず。けど最期の瞬間、


キャラがサンズを殺すのを見た私は、


あまりのことにショックを受け、


【GIVE】を使ったのだ。そしてバグの私は消えた。


そう判断したプログラムが、


みんなから私の記憶を消したのだと思う。


そうじゃなきゃキャラはサンズの隣で笑わない。


「……よかった。」


「はあ?良かっただぁ!?こっちは大迷惑だ!!!
なんせバグを押し付けられたんだからな!!!」

第23話→←第21話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (26 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
33人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:あゆさ | 作成日時:2020年12月2日 20時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。