第18話 ページ18
*【RESET】なんかさせない。
*サンズの手でAを
殺さなくちゃ、意味ないじゃん。
それにどんな意味があるの?
その為なら誰を傷つけたって、
殺したって構わないって言うの?
*けど、君の殺し方がわかった。
サンズはフリスクに向け、攻撃を仕掛ける。
……黒幕は随分と性格が悪いんだね。
キャラの言ってた通りだ。
「サンズ、ごめん。」
私はフリスクの前に立ち【COPY】に手を伸ばす。
*あはは!!そう!!!やっぱり!
*よかった!何も間違ってなかった!!
*Aはこの世界にいちゃいけないんだ。
*みんなを傷つける君は罪人なんだよ!!
サンズの攻撃がこちらに向かってくる。
【COPY】に触れ、フリスクの周りに盾を作った。
フリスクは驚きながら必死に手を伸ばす。
「ごめんね。」
サンズの骨があらゆる所に突き刺さる。
それを見たフリスクとサンズの悲鳴が響き渡った。
「あ、あっ……だれか、誰かオレを殺してくれ!!」
サンズの悲痛な叫び声とともに
後ろから現れたのはキャラだった。
どうやらみなを巻き、遺跡の扉を壊し
ここまで来たようだが、既に遅かった。
酷く顔を歪めて、怒りと悲しみで
ぐちゃぐちゃな感情に捕らわれた彼女は
ただ許せなかった。
大切な人を奪ったやつが、友達に裏切られたことが。
「サンズ!!!!!」
彼女の瞳が真っ黒に染り
黒い涙がぽたぽたと溢れ落ちる。
赤いナイフを手に取り、サンズに斬りかかった。
彼はそれを避けようとしない。
今にも壊れそうなソウルを保ち、
彼に手を伸ばし、必死に叫ぶ。
「……っ!キャラ!!やめて!!!!!
いや、……いや、だっ…………サンズ!!!!」
斬られた彼のソウルが震えている。
今にも壊れそうだ。私は【GIVE】に手を伸ばす。
こわさせない、こわされて、たまるものか!
生きて、生きてサンズ!!!
私、その為にここにいるの!!!
この世界で誰一人欠けちゃいけないんだよ!
ここは君たちの世界だ。
生きて、みんな生きて!お願いだから!
私のこと、忘れてもいいから!!
「待って!!!A!!!」
黒いソウルとサンズのソウルが一つになり、
サンズの中へと戻っていった。
それを見届けたあと、私は意識を失った。
*なんで?なんで自分の身を守らないの!?
*どうしてサンズを殺さないの!?
*こんなの嘘よ!だってAは殺人鬼だもの!!
いまの私が何よりーーー!
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作者名:あゆさ | 作成日時:2020年12月2日 20時