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第16話 ページ16

なんでみんな私を狙う?


目的がある?みんな操られてる。


操ってるやつは前に私を殺そうとしたスケルトン。


でも、彼も誰かに操られてるみたいだった。


黒幕は手の届かない場所でみんなを操ってる?


ああ……もう!頭の中ぐちゃぐちゃだ!


なにから考えればいいかわからない!


「A!はやく!遺跡の中なら
鍵を掛けてしまえば誰も入れない!」


「くそ、アイツらまだ追ってくるのか!」


サンズは私とフリスクの手を掴み


再びショートカットをした。


遺跡の扉の前に辿り着き


すぐに扉を閉め、鍵を閉めた。


「サンズ、大丈夫?さっきから
能力を連発してるけど。」


「……へ、平気だ。これくらい。」


「僕、水持ってくる。」


座り込んでしまったサンズを心配したフリスクは、


キッチンに向かった。安心はまだ出来ないけれど、


アズリエルも、キャラも、サンズも、


まだ私の味方でいてくれる。それだけで心強い。


「Aは大丈夫か?ニンゲンの方が
足の筋肉とか弱いんだろう?」


「大丈夫だよ。」


そうか、と言って彼は一息つく。


さっきからずっと走りっぱなしだ。


サンズやキャラが能力を使って


モンスターたちの技を打ち落としてくれたから


大分走りやすかったし、ここまで逃げきれた。


ーーーけど問題は解決してない。


ここから出れば、また襲われる。


もしこの遺跡の扉を誰かが壊してしまえば、


この先は行き止まりだ。


サンズのショートカットなら、


移動することは可能だけど、


一体どこに逃げればいいんだ。


みんな、私を殺そうとしてるのに。酷く心が痛む。


本心でやってないとわかっているけど、


裏切られたような気分なんだ。


違うのに、疑いたくないのに。


「A、パピルスがこんなことすると思うか?」


突然、彼の言葉で考えていたことが切り捨てられた。


パピルスは誰かを傷つけたりなんかしない。


それは他のみんなにも言えることだ。


思いやりで出来てる彼らに、


誰かを殺そうとする意志なんてない。


「ありがとう、サンズ。」


*鬱陶しい、鬱陶しい、鬱陶しい!!!


遺跡の中で響き渡った、酷く怒った声。


聞こえたのは私だけではないらしい。


*反吐が出る!吐き気がする!


*お前の言葉はいつもそうだ!


*私を不快にさせる!私に期待を持たせようとする!


*もう、うんざりなんだよ!!


訳の分からない言葉を並べられる。


これは誰に怒っているんだ?

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作者名:あゆさ | 作成日時:2020年12月2日 20時

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