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第14話 ページ14

公園にたどり着く。


日曜だからそれなりに


人がいると思っていたけれど


人気なんてものは存在しなかった。


辺りを見渡すが、散歩している人も


会社へと行く人達も見かけない。


なんだか別世界に迷い込んでしまったようだ。


「可笑しいな?いつもは疎らでも人いるのに。」


キャラが不思議そうに周りを見ると


誰かを見つけたらしい。


パピルスとアンダインだ。


二人が一緒なのは珍しいことじゃない。


おーい、とフリスクが手を振るが


彼らは手を振り返さない。


こちらに気付いていない訳では無い。


だって、彼らはこちらに向かってきてるのだから。


「……なんか様子おかしくない?」


それはこの場にいる全員が思ったことだった。


いつもならハイテンションな二人なのに。


二人は私たちの前に立った。思わず息を飲む。


二人のソウルに黒い糸が巻かれていたからだ。


「サンズ!」


アンダインが名前を叫んだ瞬間。


私に向かって槍と骨が降り注いだ。


サンズは慌てて骨の盾をつくる。


「お、おい、何してんだ!アンダイン!」


「に、げろ!……身体がいうことを、くっ!!
聞かない、んだ!!」


「やめて、オレ様、友達を傷付けたくない!
兄ちゃん!!逃げて!!Aを連れて!!!!」


ーーーーえ?


フリスク、キャラは私の手をとり、急いで駆け出す。


その後をサンズとアズリエルは追う。


「それで、いい……。くっ……意識まで、
持ってくつもりか!やめろ、やめてくれ!」


*はやく、殺さなくちゃ。


*はやく、はやく、なかったことにしなきゃ。


「なんで、なんでこんなことするんだ!
Aが何をしたって言うんだ!」


*君たちにはわからない。永遠にわからなくていい。


意識を飲み込まれてしまったパピルスとアンダインは


まるで人形のように操られ、Aたちの後を追う。





「待って、待ってよ!パピルスたちを助けなくちゃ!
あの黒い糸を切れば元に戻るはずだよ!!」


「この状況で何言ってんの!!
さっきから他の奴らからも狙われてるんだよ!!」


逃げてる最中、他のモンスターや人間たちに


殺されそうになっていた。


一体何があったと言うのか?


今朝まで普通だったのに。バグがまた起きた?


能力なんて使ってないのに!


【RESET】なんてされてないのに!!


いやだ、いやだ、いやだ!!壊されたくない!


「くそ!鬱陶しいんだよ!!」

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作者名:あゆさ | 作成日時:2020年12月2日 20時

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