【UNDERTALE】決意と意志と奇跡

第10話 ページ10

heh……こんなので爆笑するなんて


よっぽど腹のツボが浅いんだな


「はー、こんなに笑ったの久々な気がする」


……………最期に見せた笑顔よりも


「？ どうかした？」


「いや、緊張は解けたみたいだな」


ハッとしたように彼女は自分の手を眺める


おそらく震えていた手を思い出してるのだろう


「サンズのおかげだね。ありがとう」


「なに、礼を言われるようなことはしてないさ」


こちらの警戒も解けたのか


この世界について聞かれた


ニンゲンではない何かがあちこちにいて


自分を殺そうとしたり、捕まえようとするのだと


「教えるがその前に手当てしないとな」


オイラは持っていた包帯を


彼女の傷ついた場所に巻き付けた


見る見る傷が治っていくのを眺めるキャラは


キラキラした目でこちらを見る


「魔法の包帯だ」
『魔法の、包帯？』


……間違いない、彼女はAだ


だが、どうして？キャラと名乗るんだ？


記憶がないにしても色々とおかしいような？


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＊撮影現場裏より


撮影現場でAは頬を膨らましていた


どうしたんだ？と声をかけると


「私の出番が序盤で終わりってどういうこと」


「いや、でも、キャラとして演じるだろ？」


「だけど！だけどだよ！！
もう私の名前が出てこないんだよ！！」


プクーと膨れる頬


ニンゲンってのは本当に不思議だな


空気を入れることで頬が膨らむだなんて


ぷにぷにと彼女のほっぺをおす


「まあまあ、これから先が長いんだろ？
気長にやろうぜ」


「むぅ……」


「ニェ？どうした？A？」


パピルスの撮影が終わったみたいだな


そろそろ昼食休憩が入るだろうし、ここはひとつ


「これからみんなで一緒にご飯を食べないかって
話をしてたんだ。な、A。お前さんは
主役なんだからしっかりしてくれよ？」


「ーーー君がそう言うなら、頑張るけどさ
で、ご飯は誰に奢らすき？」


「勿論、お前さん」


呆れた顔になりつつも


みなでご飯を食べようとすることが


余程嬉しかったのか彼女の機嫌は直っていた


この調子で頼むぜ、主人公


＊Aさんにインタビュー


＊これからさき共演してみたいキャラクターは？


「ん？共演してみたいというか、会ってみたいのは
クロスかな。私よりも先に入った先輩だからね
Underverseの活躍で好きになったのが大きい
一度ゆっくり、話してみたい」

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