第46話 ページ46
最後にガスターは
嬉しそうに笑って彼女を見送る
「君は本当に、みんなに愛されているね
彼が守りたくなる気持ちもわかるよ」
「? どういう?」
「そろそろ行きなさい。ここに居ては
また誤ってコアに落ちてしまうよ」
「……ありがとうございました。博士
私、頑張ります」
*
瞬きをするとコアの前に戻っていた
あれは、あいつの記憶か?
いつの間にかいなくなってる
黒い欠片を拾って、ちびっ子に会いに行くか
約束の話もしなきゃならん
……この欠片はやはりAのソウルだった
なら、キャラはAが作り出したと言っていた
ソウルであり、コピーなんだろうな
*どうか、私に救わせて。あの子たちを
ーーー彼女の言っていたキャラが誰なのか
今のオイラじゃわからないな
急に目の前がチカチカと光ると
深くフードを被った誰かが立っていた
*サンズ。お前しかいないんだ
お前があいつの隣にーーーー
ーーだれ、だ?いまの
顔はよく見えなかったが
同じスケルトンだったような気がする
「彼は幻」
今度は逆の方向から声が聞こえた
振り返るとあのちびっ子に似たニンゲン
いや、あの時は気付かなかったが
こいつはニンゲンですらない
「この時間軸に残った塵が生み出した想いで出来た
幻だ。けど、どうか幻で終わらせないで……」
黒い涙を零して幽霊のように消える
……今日はこんなことばかりだな
幻で終わらせないで、か
オイラは誰かの傍にいてやればいいのか?
ああ、考えすぎて頭が痛い
今はとにかくあのちびっ子に会いに行こう
*
アルフィーに助けられながら
パズルを解いて、メタトンの危険な罠を回避する
途中で蜘蛛のモンスター
マフェットに殺られそうになったけど
持っていたスパイダードーナツに助けられた
そしていま目の前にホテルが見える
入口の近くにはサンズがいた
どこか浮かないような表情をしている
話しかけるといつもと変わらなかった
「コアへ行く前にオイラとメシでも食わないか?」
僕はいいよ、と頷いた
サンズは口癖のようにアンタの奢りなと言った
うっと思ったがもう断ることは出来ない
サンズはホテルの入口とは反対の方へ行く
彼はどうやって近道なんて見つけてるんだろう?
あっという間にホテルに着き話を始める
僕の旅もそろそろ終わりだ、と
「よっぽど家に帰りたいんだな」
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あゆさ(プロフ) - アルドールさん» わあ!とても嬉しいです!結構な量があるので一気読みしてくださって本当に嬉しいです!よかったら完結まで見届けてください!! (2021年4月5日 21時) (レス) id: 0c9cd9af7d (このIDを非表示/違反報告)
アルドール(プロフ) - 初めまして!Undertale経由でこの作品を見ました!とても凝っていて、一気に読んでしまうぐらい凄く楽しく読ませてもらいました!!これからも更新頑張ってください!!(*´ `*) (2021年4月5日 20時) (レス) id: f19fae88e7 (このIDを非表示/違反報告)
まな★★(プロフ) - ゆうさん» コメントありがとうございます!毎回楽しみにして頂いてるようで嬉しいです! (2020年10月19日 23時) (レス) id: 7dea6cedb8 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - 今日も面白かったです!(^_^)/フリキャが一緒にいるのがめっちゃ好き…キャラはちょっと違うけど、この設定もほんとに好きです!(*^^) (2020年10月19日 22時) (レス) id: 74d9f2f81e (このIDを非表示/違反報告)
まな★★(プロフ) - ゆうさん» マイブームになってしまいまして(´>∀<`)ゝ))エヘヘ他の作品がかけてない状態ですね()書き溜めてるので毎日更新出来てます (2020年10月13日 22時) (レス) id: 7dea6cedb8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あゆさ | 作成日時:2020年9月18日 21時