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第37話 ページ37

お茶を飲んで


会話をして、料理をして


なぜ、家が燃えているのだろう


沢山の犠牲?があったが


無事、アンダインと友達になれた


パピルスの言った通りだった


怖い人だと思っていたけど、根は優しいんだろうな


「…………」


「アンダイン?」


「なぁ、キャラってニンゲンなのか?
ニンゲンと言う割に……」


じっと彼女のソウルを見つめる


びび割れて白く輝くソウル


キャラはこちらに気付いておらず


マネキンをじっと見つめている


「……いや、なんでもない。
そのうちわかることだろう。
家は燃えてしまったし
私はパピルスの家に行くよ」


そう言って彼女は去っていった


なら僕もそろそろ前へ進まないと


さっきの川のところに行けば


また船に乗せてもらえるだろうか


「キャラはどうするの?」


キャラはマネキンに触れようとした手を止めた


その手をギュッと握りしめて胸に寄せる


何か、考えているのだろうか?


「……私は、君に酷いことを言った
君の行動を頭ごなしに否定した」


それはきっと君がなにか痛みを抱いてるから


君は人間が嫌いなの?だから僕のことも嫌い?


そう聞くと痛そうに顔を顰める


「違うよ。違わないけど違うんだ
自分でもよくわからない。ただ憎いと思ってるんだ、
誰かを。けどそれは君じゃない
君が憎いだなんてそんなわけない」


膝を抱え込んで顔を埋め込む


僕は彼女の頭を撫でた


彼女は不思議そうにこちらを見る


「なんで、頭を?」


「泣いてると、思ったから」


「……ふふっ。君は優しいね。ありがとう」


キャラは立ち上がると僕の手を握る


柔らかくて綺麗な手、女の人の細い指


折れてしまうんじゃないかと心配になってしまう


「また一緒に行ってもいいかな?」


「! うん!」


嬉しくて僕は彼女の手を握り返した


そうだ!彼女はまだ船で


川を渡ったことがないはずだ


一緒に乗ろう!と彼女の手を引っ張る


「ふふっ、私はもう逃げないよ」


駆けていく二人


その後ろ姿を見つめる花が一輪


「(まるで、昔の僕とーーー)」


感情なんてもうないはずなのに


心の痛みなんてないはずなのに


チクチクと、ジリジリと


針のような、火のような


確かに痛みは存在したんだ

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あゆさ(プロフ) - アルドールさん» わあ!とても嬉しいです!結構な量があるので一気読みしてくださって本当に嬉しいです!よかったら完結まで見届けてください!! (2021年4月5日 21時) (レス) id: 0c9cd9af7d (このIDを非表示/違反報告)
アルドール(プロフ) - 初めまして!Undertale経由でこの作品を見ました!とても凝っていて、一気に読んでしまうぐらい凄く楽しく読ませてもらいました!!これからも更新頑張ってください!!(*´ `*) (2021年4月5日 20時) (レス) id: f19fae88e7 (このIDを非表示/違反報告)
まな★★(プロフ) - ゆうさん» コメントありがとうございます!毎回楽しみにして頂いてるようで嬉しいです! (2020年10月19日 23時) (レス) id: 7dea6cedb8 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - 今日も面白かったです!(^_^)/フリキャが一緒にいるのがめっちゃ好き…キャラはちょっと違うけど、この設定もほんとに好きです!(*^^) (2020年10月19日 22時) (レス) id: 74d9f2f81e (このIDを非表示/違反報告)
まな★★(プロフ) - ゆうさん» マイブームになってしまいまして(´>∀<`)ゝ))エヘヘ他の作品がかけてない状態ですね()書き溜めてるので毎日更新出来てます (2020年10月13日 22時) (レス) id: 7dea6cedb8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あゆさ | 作成日時:2020年9月18日 21時

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