第19話 ページ19
次へ進むと
電子レンジとスパゲティ
近くにはメモが置いてある
キャラは早速そのメモを拾う
そして、ちょっと苦笑い
メモを貰って読んでみる
僕も思わず苦笑いを浮かべたが
逆におかしくなって、笑ってしまった
「あーせっかくのスパゲティだけど凍ってるね」
触ってもソースがつかない
これでは食べることも無理だろうな
「仕方ない。先に進もう」
*
途中のパズルでパピルスと会って
スパゲティを全部食べたのか?と聞かれた
思わず心の中で謝りながら、残した、と伝えた
彼はうわぁと一瞬引いたものの
ものの速さでポジティブに解釈した
ーーー悪い、モンスターには見えない
*
アルフィーというモンスターが作ったパズルに
恐怖の死刑執行マシン
思わずこれには僕もキャラも血の気が引いたが
彼はこのパズルを実行しなかった
どうやらパズルはここで終わりらしい
サンズは次パピルスがなにをしてくるか
分からないと言っていたが
青い攻撃を思い出せ、という言葉から
僕は彼と戦わなくてはならないのだと悟った
キャラは悲しそうに目を伏せた
*
パズルを解いて、森を抜けた先には
スノーフルのまちへようこそという看板だった
「僕、買い物してくるよ。キャラはどうする?」
「ちょっと寄りたいところがあるから
先にあるトンネル前で待ち合わせをしよう」
僕はわかった、と頷いてキャラと別れた
さて、と店に入ろうと思ったが
雪景色の中にふさわしくないものが落ちている
黒い欠片だ
こんなところにもあったんだ
遺跡から随分と離れた場所に落ちていたんだな
素手で触れるか迷ったが
決意を抱いて、欠片を拾った
*026 2490223
今度は音ではなく、頭の中で
数字の羅列が思い浮かんだ
それがなにを意味するのか、僕にはわからない
けれど、やっぱりこの欠片に触れていると
悲しくなってくる
「大丈夫、きっと元のソウルに戻るよ」
聞こえていないだろうけど
僕の精一杯の励ましだった
*
あのちびっ子はまだパピルスのところには
向かわないようだな
「サンズ」
後ろから声をかけてきたのはキャラだった
少し離れていただけだったのに
いつの間にか顔つきが変わっているような気がした
「……パピルスの傍にいないの?」
「あー。あいつがオイラは来るなって」
キャラは珍しく眉を顰める
前は怯えるか、隠れるかだったのに
随分と変わっちまったな
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あゆさ(プロフ) - アルドールさん» わあ!とても嬉しいです!結構な量があるので一気読みしてくださって本当に嬉しいです!よかったら完結まで見届けてください!! (2021年4月5日 21時) (レス) id: 0c9cd9af7d (このIDを非表示/違反報告)
アルドール(プロフ) - 初めまして!Undertale経由でこの作品を見ました!とても凝っていて、一気に読んでしまうぐらい凄く楽しく読ませてもらいました!!これからも更新頑張ってください!!(*´ `*) (2021年4月5日 20時) (レス) id: f19fae88e7 (このIDを非表示/違反報告)
まな★★(プロフ) - ゆうさん» コメントありがとうございます!毎回楽しみにして頂いてるようで嬉しいです! (2020年10月19日 23時) (レス) id: 7dea6cedb8 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - 今日も面白かったです!(^_^)/フリキャが一緒にいるのがめっちゃ好き…キャラはちょっと違うけど、この設定もほんとに好きです!(*^^) (2020年10月19日 22時) (レス) id: 74d9f2f81e (このIDを非表示/違反報告)
まな★★(プロフ) - ゆうさん» マイブームになってしまいまして(´>∀<`)ゝ))エヘヘ他の作品がかけてない状態ですね()書き溜めてるので毎日更新出来てます (2020年10月13日 22時) (レス) id: 7dea6cedb8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あゆさ | 作成日時:2020年9月18日 21時