第42話 ページ42
なんとか逃げられたけど
逃げられたというより追い出されたか
というかここってーー
「やぁ、また会ったね」
緑のしましまシャツを来た人間
思わず睨みつけてしまう
そんな私を彼女も恨めしそうに見る
「……君、Aじゃないね?」
「だったらなに?君こそ何者でもない
ただのバグでしょ?」
「私はバグなんかじゃない。ちゃんとここにいる
LOVEがあればもっともっと凄いんだから!」
なるほど、それが目当てか
大人しくしてると思ってたけど
「悪い子は地獄へ行かなきゃね」
「ふん、誰が君なんかに殺られるか。偽物め」
*
さてと、そろそろちびっ子がこのホテルに着く頃か?
コアの入口付近にショートカットしてきたオイラは
早速、ホテルの方へ足を向ける
と、そこで声が聞こえた
「よぉ。なんだ?珍しいな、出てくるなんて」
歪んだ真っ暗な空間から、こちらを覗き込む"なにか"
その正体を知っているがあまりに口にしてはいけない
そうじゃなきゃオイラまで引きずり込まれちまう
キャラを引きずり込んだみたいだが
……あいつ無事だろうな?
「ーーーー」
右下?
視線をずらすとそこには黒い欠片が落ちていた
「まさかアンタが助けたのか?このソウルを?」
ニヤリと言った表情で笑う
多分、ニコッと笑ったつもりなんだろうが
「ーーー」
……コアに落ちてきた、ね
それをギリギリ止めたのがこいつって訳だ
「どうしたら戻してやれるんだ?」
アイツは手をこちらによこす
どうやら触れろということらしい
あんまり触りたくないんだがな
仕方ない、賭けに出るとしよう
触れた瞬間、記憶が駆け巡る
*
「助けてくれてありがとうごさいます
ここはコアの?」
アイツは彼女に向かって頷く
顔にモヤがかかっていて相手の正体が見えない
こちらを認識していないということは
これは記憶でしかないのだろう
「……どうして、助けたんですか?
私は、憎い存在なのに」
「ーーーーーーー」
顔は見えないが明らかに動揺している
自分がなぜそんなにも期待されているのか
「私は自分が作り出したソウルに殺されました
命が宿るなんて思ってもみなかった
バグの影響が強すぎたせいだと思います」
……ソウルを、作り出した?
そんなこと、可能なわけが
いや、バグ?バグといったのか?
「あの子が私を憎むのは仕方ないんです」
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あゆさ(プロフ) - アルドールさん» わあ!とても嬉しいです!結構な量があるので一気読みしてくださって本当に嬉しいです!よかったら完結まで見届けてください!! (2021年4月5日 21時) (レス) id: 0c9cd9af7d (このIDを非表示/違反報告)
アルドール(プロフ) - 初めまして!Undertale経由でこの作品を見ました!とても凝っていて、一気に読んでしまうぐらい凄く楽しく読ませてもらいました!!これからも更新頑張ってください!!(*´ `*) (2021年4月5日 20時) (レス) id: f19fae88e7 (このIDを非表示/違反報告)
まな★★(プロフ) - ゆうさん» コメントありがとうございます!毎回楽しみにして頂いてるようで嬉しいです! (2020年10月19日 23時) (レス) id: 7dea6cedb8 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - 今日も面白かったです!(^_^)/フリキャが一緒にいるのがめっちゃ好き…キャラはちょっと違うけど、この設定もほんとに好きです!(*^^) (2020年10月19日 22時) (レス) id: 74d9f2f81e (このIDを非表示/違反報告)
まな★★(プロフ) - ゆうさん» マイブームになってしまいまして(´>∀<`)ゝ))エヘヘ他の作品がかけてない状態ですね()書き溜めてるので毎日更新出来てます (2020年10月13日 22時) (レス) id: 7dea6cedb8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あゆさ | 作成日時:2020年9月18日 21時