【UNDERTALE】決意と意志と奇跡

第31話 ページ31

「んー？さあ？なんか
気に入られちゃったみたいで


手だけでもいいから触らせてって迫られてね
目をつけられてるから
撮影が終わるとすぐに来るの」


名物ってもしかして彼女とラストの追いかけっこ？


そうだ、と彼女は肯定する


いいのか、それ……本人が名物って言って


「まあ、今のところ逃げ切れてるし、いいかなって
本気ならとっくに捕まえてくるでしょ
あれは追いかけるのが癖になってるんだよ」


それはそれでなんとも言えないけど


「今回はクロスと会ったから、標的変えたら
大変だと思って、君と一緒に逃げてきたってわけ」


……ああ、そうか


スタッフとかキャストがいないのってそういう


というか先輩なら知ってたんじゃ？


なんで教えてくれなかったんだ……


「ふふ、でも私はラッキーだな
クロスと話してみたかったし」


「あれ？そういえば名前……」


「知らないと思う？」


でも俺は貴方のこと知らないし


「あー、私はーーーあ、ごめん、電話
もしもし？アンダインか。なに？え？次の撮影？」


時計を見ると彼女は思わずひえって声をあげる


……なんだか今日は彼女の


情けない声しか聞いてない気がする


「ごめん、そろそろ行かないと。お金は置いとくね
あ、あとこれ連絡先。友達になってくれると
嬉しいなぁ、クロス先輩」


イタズラな顔で笑って彼女は行ってしまった


名刺だ、えっと……名前はーーーA


俺の事、先輩って呼んでたけど


なんかむず痒い……


「あっ！クロスの聞くの忘れた！」


＊アンダインに質問です


＊Aのことどう思いますか？


「ん？良い奴だぞ。強いし、優しいし
アルフィーが話してくれたニンゲンみたいなやつだ！
一度戦ってみたいな！」


「(アンダインに負ける未来しか見えない)」


＊本編


キャラと僕はそれぞれ傘を差し、雨の中を歩く


そもそもこれは雨なんだろうか？


何処からか雫を伝って落ちてきてるのだろうか？


不思議なところだな、と歩いていると


モンスターキッドが雨宿りしていて


僕の傘の中に入ってきた


彼には手がないので差せなかったのだろう


彼が濡れないように歩幅を合わせながら先に進む


モンスターキッドは自分の話を始めるが


それもアンダインの自慢に変わる


彼にとってアンダインはヒーローなのだろう


雨が降っていた場所を抜けると


お城が見えるところまでやってきた


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おまけの方が長引いてしまった
申し訳ないm(_ _)m

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