【UNDERTALE】決意と意志と奇跡

第24話 ページ24

ニンゲンは目を


パチクリさせ、キャラの方を見る


「行ってきたら？」


「え？キャラはどうするの？」


「んー、ちょっとここら辺、散歩したいんだよね
大丈夫だよ、先に行ったりしないから」


……こっちとしちゃ都合がいいが、いや複雑だが


オイラたちは近道をしてグリルビーズへ向かう


＊


「で？私を監視してたみたいだけど
何の用？フラウィ？」


滝の裏側にあるところ


ここは誰も知らない場所


いや、違う…前に落ちたニンゲンが


ここを見つけたことがあるはずだ


「君がA？」


ああ、またその名前か、うんざりだ


最初の頃、記憶がなかったのは本当だ


サンズに助けてもらったこと、本当に嬉しかった


……けど、彼はAのことを覚えてた


その時の私は何も覚えていなかったけど


あの黒いソウルを見つけた時


私はーーーほぼ全てを思い出した


やっぱりソウルの欠損なのか


一部思い出せないところがあるが


「おい、さっさと答えろ！殺すぞ！」


「この私に指図するなんていい度胸だね？」


フラウィは何かを感じ取ったのか


私から距離をとる


「おまえ……どうやって"それ"を隠してるんだよ」


あれ？意外だ、気付いた


サンズでさえ気付かなかったのに


ふふっ、あははっ！！！！！


「最高だよ！フラウィ！
ああ、なんて顔を浮かべるの？やめてよ……
もう…………殺したくなるでしょ？」


フラウィは怯えながらも


こちらに何か要件があるようだ


「それはキャラのだ！返せ！」


「私がキャラだよ。これは最初から私のモノ」


何を言って、と困惑の表情を浮かべる


まだ気付かないの？


「Aを名乗ってるのは
貴方が匿ってる方でしょ？」


「そ、それは……」


本当に鬱陶しくて堪らないけど


あの子との繋がりが僅かに残ってる


だからあんな夢を見たんだ


私には都合がいいけど


「この世界は殺すか、殺されるかなんでしょう？
はやく私の前から消えなさい？
それとも殺 さ れ た い の ？」


フラウィは身体を震わせながら消えていった


……ふう、せっかくサンズと話せると思っていたのに


とんだ邪魔者が入ったものね


…………ねぇ、サンズ


Aのことどうして覚えてるの？


あの子のことなんか忘れてよ


だってこの世界を壊そうとした張本人なんだ


お願いだから、お願いだから


あの子を、憎いと、恨んでると言ってよ


「憎んでるに決まってる。あの子は報いを
受けるべきなんだ……」

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