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第22話 ページ22

キャラはこいつのことを知ってる


少しの間と言っても一緒にいたんだ


ちびっ子のやり方ってのを間近で見てきた


何も言わずとも集めると考えてるだろうな


「ああ、オイラの方でも探しとくよ」


……パピルスを殺すことがなければだが


ちびっ子の様子を見る限り


それはなさそうとは思うが念の為だ


ちびっ子は遺跡の前と


スノーフルの看板近くで拾ったことを話した


「音が聞こえた後に、このソウルと、
一体化したような感じがしたんだ。
すごく、悲しくて、辛い気持ちになった。
あまり素手で触らない方がいいって
キャラが言ってたよ」


悲しくて、辛い?


「うん、なんでかわからないけど、
胸がね、ギューって締め付けられるんだ」


……まあ、拾って見ればわかるさ


早速ランプのところに戻ることにした


ああ、そうだ、最後にちびっ子に言わなきゃな


「パピルスをよろしくな」


ちびっ子は驚いた顔をしたあと


優しい笑顔をこちらに向ける


今のお前を信じるからな


……A、お前の言う通り


このちびっ子は自分で選択しているようだ


何も心配はいらないさ


間違ったなら、オレが審判するだけだからな





ショートカットを使い、たどり着く


思った通り、そこには黒い欠片が落ちていた


よかった、まだ誰にもーーーー


「……誰だ?そこにいるのは?」


木の影から出てきたのはちびっ子に似ているなにか


全身が灰色がかってる


「……ごめんね。本当は覗くつもりじゃなかった
イレギュラーが紛れ込んだから様子を見に」


? なにを、言ってるんだ?


「……その子のこと助けてあげてね」


そう言った瞬間、目の前がぐらついた


そこにはもう誰も立っていなかった


「なんだったんだ?」


疑問に思いながらもオイラは黒い欠片に手を伸ばす


"その子のこと助けてあげてね"


先程の言葉が頭の中で繰り返される


らしくないな、振り回されるなんて


オイラは少し触れて、覚悟を決めて黒い欠片を掴んだ


確かにこの欠片は僅かに動いている


間違いない、これは元々ソウルだった


黒いソウルか……


それがどんな意味を示すのか不吉なもんだな


*161


今回は音ではなく、頭の中に数字が流れ込んできた


これはもしかして言葉か?


あー……こいつはまためんどくさいなぁ


オイラは試行錯誤しながら数字の意味を考える


「……私はここだよ?……そうかい。アンタずっと、
誰かに自分を見つけて欲しかったのか」

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あゆさ(プロフ) - アルドールさん» わあ!とても嬉しいです!結構な量があるので一気読みしてくださって本当に嬉しいです!よかったら完結まで見届けてください!! (2021年4月5日 21時) (レス) id: 0c9cd9af7d (このIDを非表示/違反報告)
アルドール(プロフ) - 初めまして!Undertale経由でこの作品を見ました!とても凝っていて、一気に読んでしまうぐらい凄く楽しく読ませてもらいました!!これからも更新頑張ってください!!(*´ `*) (2021年4月5日 20時) (レス) id: f19fae88e7 (このIDを非表示/違反報告)
まな★★(プロフ) - ゆうさん» コメントありがとうございます!毎回楽しみにして頂いてるようで嬉しいです! (2020年10月19日 23時) (レス) id: 7dea6cedb8 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - 今日も面白かったです!(^_^)/フリキャが一緒にいるのがめっちゃ好き…キャラはちょっと違うけど、この設定もほんとに好きです!(*^^) (2020年10月19日 22時) (レス) id: 74d9f2f81e (このIDを非表示/違反報告)
まな★★(プロフ) - ゆうさん» マイブームになってしまいまして(´>∀<`)ゝ))エヘヘ他の作品がかけてない状態ですね()書き溜めてるので毎日更新出来てます (2020年10月13日 22時) (レス) id: 7dea6cedb8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あゆさ | 作成日時:2020年9月18日 21時

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