【UNDERTALE】決意と意志と奇跡

第15話 ページ15

オイラにとってこの世界は


生きる場所だ


エンディングなんて死ぬ時でいい


オイラはただ楽しく生きていたい


パピルスと一緒にな


「パピルスは素直でいいモンスターだね
友達になれたらきっと、毎日が楽しそう」


「そう、だね。でも僕を捕まえる気
満々みたいだったけど」


「……なぁ、ちょっとひとつ頼んでもいいか？」


ここ最近、パピルスが落ち込んでることを伝え


ニンゲンに会うことが夢だから


会ってやって欲しいと頼む


手伝ってやるから頼むぜ、と補足した


話を聞き終えると


ニンゲンはそのまま先に進んで行った


「……パピルスのこと大好きなんだね」


「へへっ、まあな」


自分の事のように嬉しそうに笑うキャラに


オイラは違和感を覚える


まるで前から"知っていた"みたいな


反応に近いとすら思った


「そろそろ行くか」


「うん」


彼女はそのことに気付いていない


気付いていて、黙っているのか


本当に意識してないのか


オイラにはわからないけど


どうかアンタが、彼女であること祈ってる、なんて


オイラはとんだ大馬鹿やろうになった気分だ


ーーーーん？なんだ、この黒い欠片？


気になって少し触れてみた


どうやらこれは生きている石みたいだ


なるほど、いまはこんなパズルもあるのか


パピルスに持っていったら気に入るだろうか？


いや、あいつはこういったパズルはしないな


オイラは拾うのをやめておくことにした


＊161


「ん？なんか言ったか？」


「え？何も言ってないよ」


いま、確かに……なにか、声のような


音を聞いた気がしたんだが


気の所為だったんだろうか


はやいとこパピルスのとこに行かないとな


＊


キャラと一緒にショートカットで移動し


パピルスと合流する


「あ、兄ちゃん！それとお客さんの！
あれ？そういえば名前聞いてないぞ！」


「キャラだよ。よろしくね、パピルス」


彼女は手を差し出し、パピルスに握手を求める


パピルスは喜びを隠せないままキャラの手を握った


ブゥーーーー！！！


パピルスは明らかに不満げな顔を向ける


「兄ちゃん！キャラに何教えたの！？」


「え？ブーブークッション貸しただけだぜ？」


キャラは成功したことが


余程嬉しいのかニコニコと笑っている


あー騙すのは向いてないな、こいつは


「もー……あ、そうそう
そういえばさっきね、アンダインがさ」


と、丁度足音が聞こえてきた


その音に気付いたパピルスは音の方を振り向く

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