【UNDERTALE】決意と意志と奇跡

第1話 ページ1

日常はいつだって退屈だ


親から産まれて何も知らずに歩んできた


なんとなくみんながそうだったから


学校へ通って、卒業して、就職して


一般的に言う、"普通に生きてきた"


本当に友達と呼べる人は数少なく


私は一人で遊ぶことが多かった


好きなアニメも、歌手も、曲も、


小説も、漫画も、映画も、カラオケも、


あらゆる娯楽全て、一人で事足りる


だって、友達に合わせるなんて私には向いてない


昔からそういうのは苦手なんだ


けれど、周りの目も気になるわけで……


ファミリーレストランとか、ボーリングだとか、


一人で入るのは勇気がいる


同窓会だとか、飲み会だとかに付き合うけれど、


やっぱり窮屈で仕方がない。退屈で仕方がない。


そんな日には大好きなゲームをやるのが、


私にとって至高の時間


＊おちたニンゲンになまえをつけてください。


うーん……私の名前にするか


よく使う【ヴィレ】にするか


今回は自分の名前でいいかな……


ゲーム名は、UNDERTALE


元々は海外のゲームだったらしいが、


日本にも人気の火がついた


私が知らないだけで本当は


もっと沢山のファンがいるのかもしれない
(出来るものなら語り合いたい。)


本作品を元に、二次創作を作る人も増えている


その数はおおよそ400件以上


正確に数えた訳では無いので、


これからももっと増え続けることだろう


さて、そんな作品をプレーする訳だが


今までの戦績はNルートからGルートへ


元々ハッピーエンドはあとから見るタイプだった


けれど、スケルトンのサンズ……彼を倒せず断念


もう少し操作に、慣れてから挑戦しようと


私はPルートを目指すことにし、


そのデータをリセットした


Pルートは誰も殺さない


つまりLvが上がらないということ


Lv1の体力のまま、どれだけ攻撃を避けきれるか


この操作に慣れれば、次のGルートは


きっといい方向へ向かうはずだ


そう、そしていま私は審判の間にいるのだ


……悲しいものだ


フリスクはこんな結末を望んでない


プレイヤーに直接訴えかけられる


サンズの言葉は胸がズキズキと痛む


このゲームの中でスケルトンの兄弟が1番好きだ


面白くて、可愛くて、ずっと一緒にいたいタイプ


パピルスは素直な性格故に嘘をつかないから


現実でなら本当に友達になって欲しい


サンズは、オタク的に言うと推しだ


うん、紛れもなく推し

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