ー…神の声2…ー ページ9
本当にそれが真実なら
その真の敵は何者かと問うレオン
誰もがみな同じ反応を示す
だが、話す訳にもいかない
話してしまえば消えてしまうからだ
レオンは悲しげな声で
憎しみの声でカムイ様を裏切り者と呼ぶ
その声は酷く冷たいように感じたが
どこか、苦しげだった気もする
＊
その後、広場に閉じ込められていた人々
そして公王とタクミ様がいらっしゃった
偽物より軽かったがそれはそれでだ……
彼は神託をするために命をかけた
私たちに対価の事を言わないで
彼に告げられたのは、竜に会えとのこと
竜……竜か…………
＊
inマイキャッスル
巡回しながらイザナ公王の言葉が
頭の中をぐるぐると回る
竜にはあまりいい思い出がない
ふと、気になって邪痕を見つめる
一瞬、あの時の記憶が遮る
思い出すのが嫌で私は反対の手で邪痕を隠した
みんな……みんな死んでしまったけれど
この目で見ていない人もいるけれど
全て私の罪、全て私のせい
わかってる……わかってるからこそ
今度こそ、と誓っているんだ
オボロ「ちょっといいかしら？」
ふとオボロの声が聞こえた
彼女一人だけでなく
タクミ様とヒナタも一緒だった
姿勢を正し、タクミ様に挨拶をする
彼は口を開きかけたかと思えば
すぐに口を閉じてしまう
何やら話したいことがあるらしいが
聞くのを躊躇っているのか
決心が着いたのか、彼は私の瞳を見つめる
タクミ「Aはあの時のカムイ兄さんについた
それはどうしてだ？」
あの平原の話のことだろうか
確かにカムイ様とは会ったばかりで
信用に値するかはわからなかった
しかしだ、私は白夜に呆れ果てたのだ
戦争なら仕方ないから死体を放っておくのか？
大切な人……ミコト様を……
この国の皆が愛していた彼女を
殺されたから復讐？だから相手を殺す？
馬鹿馬鹿しい……そんなの悪循環だ
だから私は、白夜でも暗夜でもない
別の道を選びたかった
ヒナタ「……なあ、お前難しく
考えすぎじゃねぇか？」
ミコト様の死は確かに悲しいとヒナタも同意する
そのあとの話、信用とか
復讐だとか、悪循環だとか
ヒナタ「もっと気楽になれよ
まだお前との間に壁がある気がする」
「…………」
ヒナタは単純な癖に変なところで鋭い
タクミ様は私の話を全て鵜呑みにしてたのに
ヒナタのせいで台無しだ
「……そうだね、私はまだきっと
……壁を作ってる」
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あゆさ(プロフ) - ジルコンさん» うわぁぁ泣ありがとうございます！！最近ほんとに全然書けてないのに本当にありがとうございます！！もうちょっと手をつけるよう頑張ります泣泣 (2022年12月15日 11時) (
レス) id: aa986c6595 (このIDを非表示/違反報告)
ジルコン - いつも楽しく読ませてもらってます！とても素敵で言葉に表せないぐらい大好きです！ (2022年12月13日 19時) (レス) id: 7ff81c6155 (このIDを非表示/違反報告)
あゆさ(プロフ) - りーさん» コメントありがとうございます！更新遅いのに読んでくださって嬉しいです。出来るだけ更新するよう頑張ります！ (2021年3月17日 8時) (レス) id: 3a64f80baa (このIDを非表示/違反報告)
りー - アズール(この作品も)が好きで、覚醒から見ています！これからも頑張ってください。 (2021年3月17日 0時) (レス) id: fe027e537e (このIDを非表示/違反報告)
ムスメ3(プロフ) - 全部一気読みしちゃった！すごく面白いから頑張ってください！ (2020年1月12日 10時) (レス) id: 64e9274118 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あゆさ | 作成日時：2019年2月21日 15時
