ファイアーエムブレムif〜罪をおかした軍師〜【透魔編】

ー…流浪…ー ページ6

サクラ様が合流し


その後、彼女の臣下である二人も仲間に加わった


ツバキとカザハナ


ツバキとはお互い一定の距離をとってる


完璧を目指してる彼は


私といるとペースを崩すらしいから


こちらにとっても都合がよかった


かといって別に仲が悪い訳では無い


この一定の距離が心地いいのである


カザハナは私を敵として見てる気がする


サクラ様に対する態度が気に食わないのだろう


ツバキ「改めてよろしくね〜A」


カザハナ「サクラ様を泣かせたら許さないから」


ーーー相変わらずマイペースで


いつも通りな彼らを見て思わず笑みが零れる


「よろしく」


「「…………」」


呆然とこちらを見る二人


失礼ではないだろうか？


ま、もう用はないだろうし


さっさと次の目的地へ行くべきだな


ツバキ「……変わったね、A」


カザハナ「なんだか、スッキリした顔に
なってたわね」


カムイ様の元へ行き


これからどうするのかを聞く


リョウマ様たちを探すこと


白夜兵の追手から逃げること


アクア様は中立国のイズモ公国を目指すという


確か……あそこは戦いが


禁じられていると聞いたことがある


私たちにとっても白夜兵にとっても


戦はなくて済むのはいいことだ


「早速行けるところまで目指しましょうか」


アクア「ええ、そうね」


＊


黄泉の階段を登る


そこは果てしなく続く階段だった


王宮に引きこもっていたカムイ様にとって


少し苦になる場所でもある


先が見えないとなんだか鬱になってくるな


するといきなり霧が濃くなってきた


目の前に現れたのはノスフェラトゥ


スズカゼが最前線へと赴き


その後にカムイ様、ギュンター、私と続く


相手を倒し、トドメを刺そうとした瞬間


カムイ様が"待て！"と大きく叫ぶ


よく見るとノスフェラトゥではなく人だった


アクア「まさか、これは……風の部族の者達だわ」


風の部族……何故彼らが？


カムイ「そんな……これは
何者かの罠だったのか？」


私は剣をしまい、兵たちの様子を見る


意識を失い、弱っているものの命に別状はない


しかし、このままにする訳にも行かない


カムイ様達は事情を説明するため


風の部族の村へ行くという


「カムイ様……あとで合流しますので先に
行ってください。私はこの者達の手当をします」


ギュンター「単独行動するつもりか？」


ギュンターは私に目を光らせる


彼は私をあまりよく思ってないみたいだ

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