第百二十六話 ページ26
《何？我から剣を習いたいと？》
《はい！自分の身は自身で守りたいのです！》
《たわけ！貴様は民だ！我の小間使いだ！
勝手に死なれては！》
《別にいいじゃない。死ぬ為じゃなくて
守るための剣なんだろう？》
《……いいだろう！そこまで言うのならば
みっちりしごいてやるわ！》
《頑張ってね××××》
あの時は地獄だったな……
いや、あれでもそれなりに
手加減してくれていたんだろうな
そして私はまた剣を、刀を手に取った
じっちゃんから教わった
今度は手加減を知らない人に教えられたからな
けれどそれが少しでも役立てるなら
私はーーーー……戦う
＊
午後は休憩することになっている
ジキルが私の為に珈琲を入れてくれたらしい
『…………』
「？ どうしたの？飲まないの？」
『あ、えっと、アサシンの入れた
紅茶が飲みたいなぁ……なんて……
ごめん！我が儘だよね』
すると、ジキルは台所へ行き
沸かしたばかりのお湯を使って紅茶を入れ始めた
ーーー甘い香りが広がる
「はい、どうぞ。珈琲は僕がもらっていい？」
『あ、うん。ありがとう』
温かい香りがその場を
和ませてくれているような、そんな感覚があった
ジキルはソワソワしながらこちらを見ている
前、苦手だって言ったからな……
心配してるのだろう
正直私も……心配というか
全部飲める、かな
私はそっと息を吹きかけて口の中へ流し込む
ーーーー甘い、甘すぎる
そしてストレートに来るこの味
やっぱり苦手だ
だけど……前より嫌とは、感じない
「どうかな？」
『……飲めなくは、ない』
あまりいい言い方ではないのだけど
ジキルはそれでも喜んでくれた
"苦手なのに飲んでくれてありがとう"
ーーーなんてことはない
もしかしたら……もう貴方と会えないかもしれない
そう思ったら、なんだか
飲みたい気分になったのだ
『……ありがとう、アサシン』
「ーーーああ！こちらこそ！」
なんだかお互い照れてしまって
気まずくなりそうになった途端
「甘い……ここからリア充の臭いがする」
…………そういえばナギくんが居たんだった
恥ずかしくて死にそうだが
彼のツッコミのおかげで
だいぶ気が紛れたような気がした
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ゆき - いや当然ですよ！…スィ−ン一！ (2019年5月10日 19時) (
レス) id: cbcf733df5 (このIDを非表示/違反報告)
まな★★(プロフ) - ゆきさん» そういって頂き、感激です！ (2019年5月8日 6時) (レス) id: 7988c73045 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき - スマナイ、カミサクヒンダ、スマナイ！ (2019年5月7日 17時) (レス) id: cbcf733df5 (このIDを非表示/違反報告)
まな★★(プロフ) - ゆきさん» うーなんとも言えないです……ネタバレになっちゃうので、すまないw (2019年5月4日 18時) (レス) id: f47f4a70d0 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき - エ、エリちゃんが… (2019年5月4日 8時) (レス) id: cbcf733df5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まな★★ | 作成日時：2019年4月8日 12時
