第百三十話 ページ30
彼女は光の粒となって消えていく
その場に残されたのは
血に塗れたマフラーだけ
ーーー最後まで持っててくれてありがとう
……忘れないよ、貴方は私の初めての友達だから
「終わったか」
ナギくんはほっと息をつく
アーチャーが来なくてよかった
さすがにそれは分が悪くなる
『バーサーカーお疲れ様……怪我大丈夫？』
「あ？平気に決まってんだろ？」
そういうとハイドはジキルに代わる
"痛っ！"と悲痛の叫び
あーやっぱり痛かったのか
我慢できずにジキルと交代ってちょっと悪どいぞ
ナギくんが宝石を用意してジキルの傷の手当をする
「全く……よくこんな無茶な戦いをするよな」
『ねえ、宝石って有限？』
"当たり前だろ"と言いたげな視線
そうなんだ……お金かかりそう
やっぱり魔術師って……
お金持ちばっかなんじゃ？
その時、屋敷よりもさらに
奥の方から爆発の音がした
「……あっちは確か教会がある場所だな」
『え、ここから近いの？』
それなりに土地勘は掴んできたものの
どこが近いとかちょっとわからなかったし
そもそもここに屋敷があるなんて知らなかった
色々と言い訳が出てきたが
結局のところ知らないから無意味である
「ちょっと様子見に行ってみるか？」
ナギくんの提案に乗る、乗らないか
私はジキルに視線を送る
彼は笑って頷いてくれた
どうやら私に選択肢を委ねるらしい
…………よし、行こう
もしかしたら彼がいるかもしれない
「じゃ、決まりだな。急ぐぞ」
＊
教会に来るのはこれで二度目だ
最初はマスターとして選ばれた時
あまり時は経っていないはずだけど
なんだか懐かしく感じた
教会の中から銃声が響く
アーチャーがここにいるのか？
「待て、中の様子も分からないのに
突っ込もうとするな」
けれど、ここにいたって何も出来ない
現状すら確認出来ないのでは
ーーーとその時、中から勢いよく
誰かが飛び出してきた
ーーー違う、あれは……アーチャー！？
苦しげな表情を浮かべつつも
アーチャーは笑顔を見せている
戦いを楽しんでるの？
アーチャーに続き、中から出てきたのは
セイバーとそのマスターだった
ナギくんに"隠れろ"と茂みの方に
頭を押さえつけられる
こ、これじゃあ……見えない
「っ……いやー……やるねぇ……セイバー」
いつになく苦しげなアーチャー
彼の声を聞くと胸が痛くて仕方がない
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ゆき - いや当然ですよ！…スィ−ン一！ (2019年5月10日 19時) (
レス) id: cbcf733df5 (このIDを非表示/違反報告)
まな★★(プロフ) - ゆきさん» そういって頂き、感激です！ (2019年5月8日 6時) (レス) id: 7988c73045 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき - スマナイ、カミサクヒンダ、スマナイ！ (2019年5月7日 17時) (レス) id: cbcf733df5 (このIDを非表示/違反報告)
まな★★(プロフ) - ゆきさん» うーなんとも言えないです……ネタバレになっちゃうので、すまないw (2019年5月4日 18時) (レス) id: f47f4a70d0 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき - エ、エリちゃんが… (2019年5月4日 8時) (レス) id: cbcf733df5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まな★★ | 作成日時：2019年4月8日 12時
